マハ・アリ・カンナの街を出て約3日… りしゃこ一行は特に大きなトラブルに見舞われることなく、次の目的地・メグミニラの街へ到着した― このメグミニラの街は山の麓(ふもと)に位置し、年間の雨量が多いため、よく靄(もや)のかかる街として有名だ… 加えて、山が休火山のためか、温泉もいくつか点在し、それが水煙を助長する… そして、りしゃこ一行が到着した時も、例外なく雨の日だった― 一行は街に着くなり、まずは一目散に宿屋を探した じめじめじとじとの空気が嫌で堪らなかった いくつか宿を当たった結果、ちょっと大きめの温泉付きの宿に泊まることになった― 「あー!もぅ大変だったー!!」とモモ。前髪が張りついて嫌だったらしい… 「こんな鬱蒼とした街なんか、用事が無かったら来なかったのに…」とサキも、つい、愚痴をこぼす… そんな中、ウキウキしているのはミヤりしゃ… 「ねぇ?温泉って何だゆー?」「アタシも知らないけど、温かい泉でさ…自然のお風呂なんだって!!」 「えー!すごいもん!!」と大はしゃぎだ… 気を取り直して、温泉でさっぱりしよう!とする面々… ただ、盗難の用心のため、二組に別れることに… 「アタシ、ユリーと一緒がいいー!」「アタシもー!!」「じゃあ、ウチらとユリーの3人でケッテー!!」「大賛成ー!!」 大はしゃぎのモモ・チナリにチョップをお見舞いするユリーナ 「ちょ、痛いー!」「もぉー!」とうずくまる二人にキッパリと、 「二人とは入るつもりは無い!からね…」と鋭い眼光で睨むユリーナ 二人はただ、頷くしかなかった… 「もぉユリーのバカー!」「そうだそうだー!」 と悔しがるモモとチナリ そんな二人に 从#゚ー゚从<あまりごちゃごちゃゆうと、挽き肉にして、ハンバーグにするぞ!とゆいたい と、凄むマァに二人は 「すびばしぇん…」と言うしかなかった… そんなgdgdな雰囲気を切り裂くような、甲高い悲鳴が温泉から聞こえてきた― 甲高い悲鳴を聞いて、欲情…、否、浴場に駆けつけるモモ達 盗難防止のため、マァを残し、いや、置き去りにしてダッシュするモモとチナリ… 从o゚ー゚从 ポツーン… 浴場に着いたモモ達が見た光景は… りしゃこ達にスケベなイタズラをしてるちっちゃい子だった! 「コラ!止めなさい!」「ベー!イヤでしゅよ!!」「もぅ!ちょこまかと!」「へへーんだ!」「や!何するんだもん!?」 と、まるで戦争状態だ… すると、ちっちゃい悪ガキがユリーナを見つけて一直線に走りだす! 「おねーちゃん!おっぱい!!」 モモとチナリもユリーナを助けようと飛びかかるが、あと一歩で悪ガキには届かなかった… 悪ガキがユリーナにしがみつき、おっぱいまで魔の手を伸ばした!! だが、そこまでだった… ユリーナの身体が一瞬光ったかと思うと、ちっちゃい悪ガキが痙攣しながら気を失ってしまった… (…そういや、ユリーって、電撃魔法使えるのよね…)(…そうだったね…) 殺虫剤をかけられた虫のようにコロリと倒れる悪ガキ… 『見せしめ』として、サキが悪ガキを『処刑』することにした… 電撃魔法で満足に動けない悪ガキを膝の上にうつ伏せ状態で乗っける 思わずりしゃことミヤビは叫んでしまった… 今でもトラウマになっている… 『お尻ぺんぺん』… よく、二人は小さい頃、悪い事をしたら、サキから『お尻ぺんぺん』をされていた… あの痛さと恥ずかしさは他の罰の追随を許さない… それが、今!解禁されるのだ… 「やめろー!はなせー!」の悪ガキの叫びも抵抗も虚しく、ズボンとパンツを一気にズリ下げられる… 「やー!!」 今まで散々悪態をついていた悪ガキが怯え出す… 白くてちっちゃい可愛いお尻が、みんなの見ている前で晒される屈辱を、サキは身を持って悪ガキに教えこませた… そして、『愛のムチ』が一発とんだ― パシーン!! 見事な音とともに、悪ガキの白いお尻が紅葉型に真っ赤に染まる― 「ぎゃあ〜〜〜!!」 サキによる『愛のムチ』は2発、3発と次々に乱れ飛ぶ… パシーン!! パシーン!! 「いやー!!いやー!!」「…痛ぁ〜い!…もう、やだ…」 と、とうとう悪ガキが泣きべそをかきはじめた… だが、サキは止めようとする気配がない… というよりは好きでやってるとしか見えないのだ… そのうち、騒ぎを聞きつけた宿屋の夫婦がやってきた… そして、お仕置きを続けるサキに懇願して止めてもらうように説得して初めて手が止まった… 聞けばこの悪ガキ、宿屋の一人娘だという… 名前は「マイ」…。いつも泊りのお客さんにイタズラをしてるわんぱくだけに、夫婦も手を焼いていたと言う… ただ、双方、相当気まずい雰囲気なのは間違いない 重い雰囲気の中、見兼ねたモモが 「マイちゃん、もう大丈夫だから、お姉ちゃんのところにおいで」と、優しく呼び掛ける… 「うぁーん!お姉ちゃんの怖かったよー…」と言いながら、フラフラとモモに歩き出すマイ… そのままモモに甘えるかと思いきや、何故かプイッと反対方向を向いてしまった… 「じゃあ、お姉ちゃんが優しくしてあげる!!」とチナリが手招きをするが、胸元を一瞥して、モモの時と同様、プイッと反対方向を向いてしまった… この謎の行動に、一同理解に苦しんだ… そんな時、お留守番に痺れを切らしたマァがやってきた… 「うぁーん!お姉ちゃーん!!」とモモ達にとった行動をマァにもするマイ… 「どうした?とゆいたい」と子供好きなので、早くも受け入れ体勢のマァ… しばらくマァの胸元を一瞥して、 「うぁーん!お姉ちゃん怖かったよー!!」と胸に顔を埋め、思い切り甘えるマイ… 何のことはない…。胸の大きさで選んでいるだけだ… あまりの食わせ者ぶりに呆れ果てる面々… 食わせ者・マイの出現で先行きが思いやられるりしゃこ達… それでも、まずは旅の疲れを癒すため、温泉につかるりしゃこ達― 「うわー!!とっても広いー!!」と大はしゃぎのミヤりしゃ…「ホラ、騒がない騒がない!」と二人を嗜めるサキ… 少し離れて恥ずかしそうにタオルで肌を隠すユリーナ… それを見つけたミヤりしゃが 「あー!お風呂場にタオルはダメなんだもん!」「マナーがなってなーい!」と冷やかす… 「…別にいいじゃない」と、口を尖らせ愚痴るユリーナ… そんな彼女の背後に小さな影が忍び寄る… 「隙あり!!」と、一気にユリーナのタオルを剥ぎ取るサキ 「きゃあー!!」 悲鳴を上げて、大事な部分を隠すユリーナ… 「おぉー…」とどよめくミヤりしゃ 「ちょ、ちょっと何すんの!!」と涙目になりながらキレそうなユリーナ ますます怪しい雲行きに… タオルを取られて涙目のユリーナに向かって、サキが一言… 「ウチらは『仲間』なんだから隠し事なんてしちゃダメじゃない!?」 と妙な説得力のある台詞を言う… 機転を利かせたミヤビも 「せっかく綺麗なものを隠すなんて間違ってるよ!」と後押しする… 徐々に、機嫌の良い顔つきになるユリーナ…。こんなところは極めて分かりやすい… とどめはりしゃこ 州*‘ -‘リ<ユリーナは美人だから、おっぱいが小さくても大丈夫だもん!! 州;‘ -(;;リ<… 川刀@_ゝ )|<…それ以上言うと、お前の乳を爆乳になるまで揉んでやる!いや、揉みしだいてやる! と、言うが早いか背後からりしゃこの胸を鷲掴みにするユリーナ… だが、次の瞬間、大きく後悔する… (ひょっとして…、ウチより…大きい!?) 若干凹んだユリーナを見て、試しにりしゃこの乳を揉むミヤビ… ノノl#∂Д∂'ル !! ユリーナ同様に返り討ちにあってしまった… ここで負けたら年長者の名折れ、とサキもりしゃこの乳を揉む… 川´・д・リ !! …やはり枕を並べて討ち死にだ… みんなが乳を揉んでは凹んでいる理由が解らず、キョトンとしているりしゃこ… だが、さっきから揉まれっ放しが気に入らなかったらしく、次々とミヤビ達に逆襲を開始するりしゃこ… 和気あいあいとした中での温泉で疲れも一気に吹っ飛んだ… 「ふぅー!さっぱりしたー!!」 先発のりしゃこ達が上機嫌で帰ってきたのを見て、 「もぉー!!遅い!」 とブーたれるモモとチナリ… しかも、上気したユリーナが艶めかしく色っぽい… ユリーナのハダカが見れずに血の涙を流すモモとチナリだった― そして… 後発のモモ達は何の楽しみも面白みも無かった… 強いて挙げれば、グッドシェイプでキレてるマァの肉体美だった… 思わず、『ナイスバルク!!』と叫びたくなる逸品だった― 始めは、マァの豊満なおっぱい目当てだったマイの表情が、徐々に引き吊っていく様は確かに大爆笑間違いないものではあったが… 「ふぅ…」 何かくたびれた様子の風呂上がりのモモ達… 唯一、マァだけがイキイキとした顔だったのが印象的だ… お風呂上がりでさっぱりしたりしゃこ達は、料理をぺろりと平らげた後、ぽかぽかで気持ちいい状態で熟睡した― 明日は謎の占い師・メーグルの探索や、りしゃこ達の“魔法使いの杖”探しなどしなくてはならない… 色々考えているうちに、いつの間にか、皆、寝息を立てて、眠りについていた― そして翌朝― 今日も生憎の“雨”だった…。テンションが下がりがちな中、りしゃことミヤビだけは朝から興奮していた… 「ねぇー、ミヤー!魔法使いの杖ってどんな形なんだゆー?」「ウチも知らなーい…。でも、色んな形があるらしいし…!」「じゃあ…、りーちゃんお星様の飾りが付いたのがいいもん!」「ウチは羽根が付いてるのにしよっかなー?」 と会話も足取りも弾んでいる… そうこうしているうちに、“魔法使いの杖”を置いてある店に到着した―