のんびりと旅をするりしゃこ一行 

新しい仲間?のキューティーペアもすっかりメンバーに馴染んでしまう… 

可愛いもの好きのエリカンはりしゃこがお気に入りで、ちょっとおバカなマイミンは類友のチナリとウマが合う… 

そうこうしながらも、街に到着したりしゃこ一行 


―ここはキュート地域の交易地・マハ・アリ・カンナ― 

この街の富豪がつけた名前らしい 

ベリーズ地域との玄関口でもあるので、ベリーナイス同様、なんでも揃っているのだ― 

そこでりしゃこ一行は数奇な運命の出逢いを果たす…



「おーい、りしゃこー!」 
初めての街なのに、りしゃこを呼ぶ声がする… 

振り返ると、見覚えのある二人の姿が… 

「やっぱりりしゃこじゃねーか!久しぶり!!」 
「あー!りしゃこだー!」 
声の主は、ベリーナイスの街で仲良くなったオ・カール兄妹…、もとい、オ・カール姉妹だ 


再会を懐かしむ6人(ミヤビ、モモ、サキを含めて)… 

しかし、1ヶ月もしないうちに大所帯に膨れ上がったのには、開いた口が塞がらなかった… 

加えて、ダークエルフのチナリがチッサーに向かって「仲間、仲間!」と言い出す始末… 


再会を充分懐かしんだ後、サキとモモがオ・カール一家の近況をそれとなく聞いてみた― 

すると、姉妹は顔をほころばせて、両親の商売が繁盛してること、何故か荷物に金貨が入ってたことを嬉しそうに話した 

当事者のサキとモモも自然と笑みがこぼれる… 

と、そこで思い出したかのように、キノコを取り出すサキとモモ 

「これは乙女の妖精のエキスたぁ〜〜〜っぷりのスッペシャルキノコなのよ」と嬉しそうに語るモモ… 

だが、背後には大きな影が迫っていた…



大きな影の手によって、まだ成長してないクマイ茸を口いっぱいに詰め込まれるモモ… 

おバカな相棒を尻目に、街の案内を依頼するサキ… 

りしゃこ一行はオ・カール姉妹に案内されて、家に招かれた― 

街の中心地のはずれに位置してたが、結構しっかりとした造りの自宅兼店舗である… 

喜びいさんで両親にりしゃこ達が来たことを告げに行く姉妹。しばらくすると、オ・カール夫婦がやってきた… 

目を丸くして、りしゃこ達を出迎える夫婦。サキをはじめ、りしゃこ達も大喜びだ 

ベリーナイスでのお礼を述べた後、夫婦は旅で足りなくなった物品の補充や宿屋の手配までしてくれた― 

「いいことはするもんだね!ウフフ」と大威張りのモモ。この時ばかりはやれやれ、と呆れ顔のサキ 


そうこうしてるうちに日も暮れて、オ・カール一家とりしゃこ達は、街のちょっとした食堂でディナーをすることになった―



りしゃこ達、オ・カール一家ディナータイムが始まった… 

総勢13人と一匹という面子の時点で食堂中の注目の的だ 

しかも、食べる食べる… 

まずはオ・カール姉妹。育ち盛りなので、みるみるうちに食べ物が消えていく… 
続いて、サキとモモ。何気に大食いだ。自分の払いじゃないとメシが美味い… 

腹ペコビンボーのキューティーペアも凄い。親の仇のように次から次へと食いまくる!! 

だが、もぐもぐチャンピオンはこの人… 

从o゚ー゚从<早く次の食べ物を持って来い、とゆいたい!! 

食欲の権化・マァ… 

一人でキューティーペア分の量を平らげる!! 

正直、見てる方がお腹いっぱいだ… 

そんな中、りしゃこも頑張っておかわりしている… 

食の細いりしゃこが一生懸命頑張って食べている 

大活躍だ!!



ご一行がひとしきり夕食を満喫した後、りしゃこ達とオ・カール一家で近況を語り合った… 

オ・カール一家は商売のことを、りしゃこ達は旅の経過を伝えた 

そして、ギルドで仕事を探そうとしていることを言ったとき、オ・カール夫婦から、提案があった… 

信用しているサキ達だけに話すから、内密にしてくれ…との事だ 

実は、このマハ・アリ・カンナの町長の娘が行方不明なのだ、と言う… 

街の住民にも知れ渡って、不安が広がってるという… 

「その話…乗った!!」 
と話の腰を折るようにマイミンが依頼話をフラゲする… 
「マイミン素敵!!」とエリカンも便乗する… 

「…ちょ、ちょっと…!」「ウチらへの依頼話なんだよ!?」とサキモモ 

「ま、いいじゃねーか!?」「ウチらが力を合わせれば、必ず解決するって!」 
と、もう規定路線といわんばかりのキューティーペア…そら、無一文なんだから必死だ… 

やれやれ、といった風に依頼を受けることにしたサキ達…。もちろん、オ・カール夫婦からの頼みなんで、最初から受けるつもりだった―



まずは被害者の街一番の富豪のところへ向かうりしゃこ達と案内役のオ・カール夫婦 

しばらくして、街のど真ん中にヒトケタ大きい屋敷にたどり着く… 

ここが街一番の富豪にして町長のアリ氏の豪邸だ 

警備の中、オ・カール夫婦に案内されて、大きな中庭を抜けて屋敷にたどり着く…。その間、5分… 

ようやく屋敷の中に入り、メイドに案内されて客間に通される 


そしてアリ氏が姿をあらわした 
意志の強そうな眉と浅黒い健康的な肌が印象的だ 

席に着くなり、アリ氏が切り出す 

「金に糸目はつけん。必ず見つけ出しさえすれば、な…」とビジネスライクな口調だ… 

「わかりました…。で、何か失踪時の情報とかありませんか?」と話を進めるサキ 

アリ氏は 
「私は多忙だ。だから、屋敷のメイドにでも聞いてくれ…。お、済まない。商談の時間だ。失礼させてもらうよ…」 
と、言いたいことだけを伝えて、そのまま立ち去っていった…



立ち去っていくアリ氏をボー然と見送るサキ達 

「…なんだアイツは!!とんでもねーヤローだな!!」と憤慨するマイミン…。と、それをなだめるエリカン…。 

「それが富豪なんだから…」とモモ。 

「…あんな態度はないよね…」とミヤビが寂しそうに言う…。傍らのりしゃこも同じ表情をしてる… 

幼い頃から両親がいないミヤビやりしゃこにとって、『親』は憧れの存在だった… 

それがアリ氏のような現実の姿を見て、感受性の強い子供のりしゃこ達にとってはショックだったのだろう… 


そんな二人を見て、肩をしっかり抱き寄せて 
「なんかお腹が空いたね!ご飯にしよっか?」と気分を紛らわせようとするサキ…。二人を元気づけるために声をかけた… 

それを見て、感心するお姉さん達… 

だが、 


从´∇`从<ご飯だったら一時間前に食べたばっかジャン!? 

せっかくのいい話が台無しになった… 

その後、大通りには見事な人柱が立ったとか…



「それよりはメイドさん達から話を聞かないと!」ともっともなことをユリーナが言う 

「ふぉえ?あ、そうだった…」と先程までの凛々しさはどこへやら、のサキ 

ここでオ・カール夫婦と一旦別れて、事情聴取に向かう一行… 


メイドさん達の控え室にやってきた 

アリ氏では3人のメイドを雇っていた 

一人目が『キャメイ』。なんか頭が常春のような印象を受ける… 
二人目が『サユミン』。かなりのブリッ子のような印象を受ける… 
三人目が『ナッキー』。薄幸そうな印象を受ける… 


とりあえず、サキ達はメイドさん達から情報を聞き出すことにした―



メイドさんから話を聞き出すことにしたサキ達だったが… 

キャメイに聞けば、マイペースの与太話に付き合わされ… 
サユミンに聞けば、自分が可愛い!と自慢話しかしないし… 

収穫らしい収穫がなかった… 

一縷の望みを託して、ナッキーに話を聞いてみるサキ達 

「何かお嬢さんについて、知ってることとか無い?」とモモが尋ねてみる… 

「…いえ、何も…」と素っ気ない返事のナッキー 

「どんな些細なことでもいいのよ」とサキが優しく問いかける 

「…よくわからないです」と先程と変わらない… 

そんなナッキーを見てイライラしたマイミンが 
「柿の種ぶちこんだろか!?」と言いだす 
一方、なだめ役のエリカンも今回ばかりは「マイミンが一番可愛いよ!!」と支持表明する… 

どうやらナッキーには、人をイライラさせる能力があるらしい… 

とうとう、のんびり屋のユリーナまでもが痺れを切らした! 

「いいから、知ってること全部言えよ!人の命がかかっているんだ!!」とナッキーの腕を掴み、訴えかける…



腕を掴まれ、ユリーナに詰問されるナッキー… 

ビクッと身体を萎縮させ、やがてハラハラと涙を流しはじめるナッキー… 

「…私、ホントに何もしらないんです…」と逆に涙ながらに訴えかける… 


「やーい!泣かしたー!泣かしたー!」と小学生のように囃し立てるマイミン 
さすがにまずい、と思ったか、マイミンに当て身を食らわせ、気絶させるエリカン… 

「…あっ、大丈夫?」と我にかえったユリーナだったが、ナッキーがメソメソ泣いている事実からは逃れられない… 

そんな慌てふためくユリーナの肩をポン!と叩くマァ… 

「慰めろ、とゆいたい」と一言アドバイスをする 

仕方なく別室でナッキーを慰めることにしたユリーナ 
結局、収穫らしい収穫はなかった… 

一方のりしゃことミヤビはというと… 

メイドさんの控え室でメイド服に着替えてご満悦だ… 
大活躍だ



ナッキーを慰め終えたユリーナが出てきて、サキ達は宿屋へと戻る… 

訳あって、サキ達は宿屋をオ・カール一家の近くから、アリ氏の側に移った― 

もしかしたら、次の標的はアリ氏かも知れないのだ― 
大富豪なのだから、商売仇から恨まれる、など、標的にされる理由はいくらでもある― 

ひょっとしたら、『敵』がサキ達の存在を知って、アリ氏にすぐにでも危害を加えるかも…ということも考えられる… 

そこで、何かあってもすぐ駆け付けられるように―との配慮からだ 

何も起きなければ取り越し苦労だが、用心に越したことはない 

そして、 

その予感は、 

的中してしまう…



それは深夜のこと 

サキはアリ氏の娘の失踪について思いを巡らせていた 
ふと、何気に窓の外へ目をやると、黒い影が二つ、屋敷から出ていくのが見えた!! 

素早く外へ飛び出し、後を追う― 

が、二つの影はもう見当たらなかった… 

見間違えるはずがない― 
仕方なく宿屋に戻るサキ 

そして翌日―



翌日― 

朝早くからサキは、眠たい目をこすりながらのモモとキューティーペアを連れてアリ氏の屋敷へ訪れる 

「あら?昨日の…」 
メイドのキャメイと顔見知りだったおかげですんなり玄関を通してもらえた 

そして屋敷に入るとメイドのサユミンが出迎え、案内されて、アリ氏を待つ… 

なかなかアリ氏が姿を見せない… 

少し不安になるサキ達… 

と、言った後、アリ氏はその後すぐに姿を見せた 

アリ氏の無事を確認してホッとするサキ 

そしてサキは昨晩の屋敷から出ていく二つの影の話をする… 

アリ氏は 
「いや、見ての通り、私は元気だよ!」 
と、危害を受けてないことをアピールし、サキの見たことを豪快に笑い飛ばした… 

ひとしきり笑った後で喉が乾いたのか、 
「おい、ナッキー!オレとお客さんにお茶をお出ししてくれ!」とメイドのナッキーに用事を申し付ける 

だが、ナッキーが出てこない… 

「…おい!ナッキー!」 
叫んでも出てこない…



『もしや…!!』 
4人とも考えが一致した…すぐさまメイドの控え室に突入する4人 

そして控え室には― 

やはり、誰もいない… 

でも、最悪の事態であればナッキーが殺害されていてもおかしくなかった… 

そう考えると少しは気が楽になる… 
だが、事態が好転していないのも事実だ… 


4人が急に控え室に突入したため、おっとり刀でアリ氏もやってきた… 

そして、がらんどうの控え室を見て驚愕する… 

「…あまり、考えたくはないのですが…」とサキが切り出すやいなや、 
「…必ずや賊どもを捕まえてくれ…!!」と今までの尊大な態度から一転、怒りが感じられる… 

「…たとえメイドとはいえ、私の“家族”だ…。その“家族”に手をかけるやつは、私は断じて、許さん!!」凄い剣幕だ… 

アリ氏の決意を目の当たりにして、昨晩の己の迂闊さを恥じるサキ… 

それを察知して、ポン!と肩を叩いて 
「なーに、オレ達なら…やれるだろ?」と声をかけるマイミン… 

その一言で、サキの先程までのしかめっ面も笑顔に変わった



とはいえ、何も手掛かり無しの実情に変わりは無い… 
再び、渋い顔になるサキ… 
そんな気持ちを察してか、そっとしておく3人 


宿屋に戻り、ナッキーの行方不明を留守番のりしゃこ達に一応、伝えておく… 
滞在期間が延びそうだからだ 

りしゃこやミヤビは気にも留めてないが、昨日、ナッキーを泣かせてしまったユリーナだけはひどく動揺した― 

そして、 
「わたしも一緒に探す!!」と名乗り出た… 

断る理由はない… 

ユリーナを捜索メンバーに加えることにした



アリ氏の娘とナッキー捜索に駆け回る5人… 

だが、夕暮れになっても何一つ有力な情報は無かった 
何もなく、どっと疲れが出た5人…皆、無言だ… 

そして宿屋までの帰り道、オ・カール一家のところで留守番しているりしゃこ達を迎えに行く― 


オ・カール一家の店に行くと、今までに無い人だかりが出来ている― 

サキ達がひょこっと覗いてみると、そこにはメイド服を着て売り子をしてるりしゃこ達の姿があった 

人だかりを掻き分け、りしゃこ達の元へ行くサキ達… 
「あ、おかえりー!!」と元気いっぱいのりしゃこが出迎える 

少し元気が出たサキ達… 

だが、本当に嬉しかったのは― 

「ねーねーサキ!これあげる!!」と小さな袋いっぱいのお菓子を嬉しそうにりしゃこが手渡す… 

「わたし達が売り子をやったお駄賃なんだって!!オ・カールさんからもらったの!」とミヤビ 

二人と一緒にメイド服を着て売り子をやってたチッサーとアッスーの姉妹が 
「『サキが元気ないからお菓子で元気になってもらうんだ!!』ってりしゃこが頑張ったんだよ!」と―



嬉しそうに袋いっぱいのお菓子を手渡すりしゃこ― 

不覚にも、サキは泣いた― 

今まで十数年間一緒に暮らしてきたりしゃこが、初めて働いてのご褒美を― 

元気のないサキのために― 
その気持ちだけでお腹いっぱいだった― 
胸がいっぱいだった― 

こんなに人を思いやる優しい子に育ったなんて― 

人目をはばからず、泣いてしまった― 


今までサキが泣いているところを見たことがなかったりしゃこ達はびっくりしている… 

だが、モモの 
「サキはね、りしゃこがお利口さんにしてたのが嬉しかったのよウフフ」 
のフォローに安心した… 


ようやくサキが落ち着いて宿屋に帰る時― 

りしゃこのメイド服のエプロンから何かがヒラリと落ちた… 

綺麗なレースのハンカチだ… 

それを見て驚くユリーナ… 
他でもない…昨日、泣かせてしまったナッキーにそっと差し出した、ユリーナのものだからだ…



「あ〜〜〜〜〜〜!!これ!!ウチの!!」 

レースのハンカチを見るなり思わず大声を出してしまったユリーナ 

そして、そのハンカチをすかさず拾ってスーハーするチナリ… 

もちろん、高さ2メートルの踵落としがチナリに振り下ろされたのは言うまでもない… 

チナリからハンカチを取り上げ、ナッキーの遺留品であることを告げるユリーナ… 

ただ、それだけでは何の手掛かりにもならない… 


みんなが沈黙してる中、ふとチナリが 
「…あのハンカチ、クマイ茸の匂いがする」 
と漏らす… 

「!!」 
ハッと気がつくモモ… 

「…これなら…」 


「ちょっとみんな聞いて!!」とモモが満面の笑みを浮かべて一同に呼び掛ける―



「ちょっと、みんないい?」 
モモがみんなを呼び止め、モモなりの推理を展開する… 

「まずユリーナ。このハンカチ、ナッキーが使ってたのは確かなのね?」 

「…うん」 

「チナリ、このハンカチにはクマイ茸の匂いがするのは確かなのね?」 

「そだよ」 

「ユリーナにも一度聞くけど、クマイ岳で遭難した時に、このハンカチ、使ってた?」 

「そうだけど…」 

モモが確信したように言う… 
「ユリーナのハンカチにはクマイ茸の匂いが付着してる。それを使ったナッキーにはクマイ茸の匂いが付着してる…」 
続けて 
「てことは…犬にハンカチの匂いを嗅がせて追跡させれば…」 

「!!」 

一同が気付いた。 

クマイ茸の匂いを辿れば、少なくともナッキーの居場所だけは特定出来る… 
もし、ナッキーが誘拐だった場合は、アリ氏の娘の誘拐と同一犯の可能性もある… 

「やった〜〜〜!!スゴいよモモ!!」と嬉しさのあまり、モモに抱きつくユリーナ 

だが、骨が軋んで大変なモモ…



モモの推理に大喜びの一同… 

だが… 

犬がいない… 


大喜びがぬか喜びに変わった一同… 

すると突然、 
「犬なら居るぜ!」 
と声がする… 

振り向くと、入り口にチッサーとアッスーの姉妹が立っていた― 

「お前等が犬か!?」 

…大ボケをかますマイミンと、地獄突きでツッコミを入れるエリカン 

…チッサーが気を取り直して言う 
「犬がいるんだろ!?ウチの『パイン』と『リップスティック』を連れていきなよ!!」 

急転直下で事態は好転する… 

善は急げ!!時間との勝負だ!!早くしないと、ナッキーの口に『柿の種』が流し込まれてしまう!! 

一同はオ・カール一家から犬を借りて、ナッキー救出に向かった―



宿屋を出て、犬達にハンカチの匂いを嗅がせてナッキーの後を追わせる一同 

犬達は、街の中心部を抜けて外れの人気の無い区域に入っていった 

更にその奥のさびれた集落にたどり着く… 

ここはどうやら、昔の市街地だったようだ… 

灯りが無く、人の気配が感じられない… 

だが、その中でも一際大きな礼拝堂から微かな光が漏れている… 

「ビンゴ!!」 
モモが、してやったりの笑顔を浮かべる…



今、この場にりしゃこ一行9人+一匹がいる… 

目の前の怪しい礼拝堂に踏み込む予定だが、役割分担をしなければならない… 

そこでサキとモモを中心に話し合った… 

突入するのは、サキ、モモ、ユリーナ、チナリ… 

この人選の理由は… 
サキ…キャプテン(司令塔)だから 
モモ…元・盗賊?の腕前を活かして 
ユリーナ…ナッキーを助けたい+エルフは夜目が利くという 
チナリ…保護色+エルフは夜目が利くという 

そして、賊が逃げ出した時のために、機動力のあるキューティーペア、魔法で一網打尽のミヤりしゃ、力のマァ…という布陣だ― 

早速、配置について、サキ以下3人がそっと礼拝堂に忍び込む…