翌日― 

ドタバタがあったものの、全員寝坊することなく、目を覚ました 

みんなが宿屋の前で集まっていると、サキ・モモが姿をあらわした 

「ねー、みんなー。ちょっといいー?」と呼び掛けるサキ 

みんながサキの方を向くと、サキが話し出す― 
「ハロモニアへ向かう予定がちょっと長引いてるんでー、あと2、3日でこの街を出発しよう!と思うの」 
旅には出会いと別れがつきものとはいえ、寂しいものがある… 

一様にがっかりした表情を浮かべる一同 

だが、気持ちを切り替えて、心の準備をして旅立つことにした 


まずはオ・カール一家に借りていた犬を返しにいく… 
そして、犬のお礼、仕事の斡旋のお礼をサキが代表して述べる― 

オ・カール夫婦も「お役に立てて、よかったです」と、我が事のように喜んでくれた― 

ミヤりしゃはチッサーとアッスーの姉妹と再会を果たしたのに、また、お別れだ… 

でも、チッサーは「また会おうぜ!!」とあっけらかんとしたものだった…。縁があれば、また会える…と思っているようだ 

ミヤりしゃは、姉妹達と思いっきり遊ぶことにした―



そして、一行はアリ氏の屋敷へ向かう 

そして、いつも通りにメイドに案内されて行くのだが… 
メイドのナッキーの様子がおかしい… 

ボーッとしてるし、上の空状態だ… 
アリ氏に言わせると昨日辺りから変だと… 

「ははぁ〜ん!」とエリカンがニヤニヤしてる 
「どうしたんだエリ?」とマイミンが尋ねる 

「これはきっとアレ、ね…」と、気づいてないみんなに対する優越感に浸るエリカン… 
「おい、何なんだよ!?」とナッキーの異変を知りたくて、エリカンに尋ねるマイミン… 

自然とみんなの視線もエリカンに集まる 

「『恋患い』よ!」 
一同が驚く 

だが、いつの間にナッキーは恋に落ちたというのか? 
アリ氏の話とエリカンの話、そして昨日の出来事を振り返る… 

「アッ〜〜〜〜〜!!」と絶叫する一同 

約一名を除いて―



「アッ〜〜〜〜〜!!」 

みんなが一斉に、ある人物に視線をやる… 


もちろん、ユリーナだ 

だが、当の本人は目をパチクリさせて、キョトシとしている… 

そしてワンテンポずれて、「へっ!?ウチ!?」とキョロキョロとみんなを見る… 

そこへみんなが囃し立てる「頑張ってね!」「この色女!!」「大事にするんだぞ、とゆいたい」「あぁ〜ん、ワタシの騎士さま〜ン!」… 

中には「何でチーじゃないの!!」という少数派の意見もあったが… 

「も〜〜〜っ!!止めてよ〜〜〜!!」と、照れてはいるが、どこかまんざらでもないようにも見える… 

「じゃあ、これはデートだな!!ケッテー!!」と冷やかし番長・マイミンが言うと、 
「賛成!」「賛成!」と過半数で『ユリーナ&ナッキーのデート』は可決されてしまった… 

返す刀で、サキ・モモはアリ氏に交渉して、ナッキーのデート権の快諾を得る… 
逃げ場がなくなったユリーナであった―



アリ氏の粋な計らいによって、明日、ナッキーと1日デートをすることとなったユリーナ… 

チッサー姉妹と1日遊ぶ約束のミヤりしゃ… 

各々が次の出発までの予定を組んでいく… 

宿屋に帰る道中でオ・カール一家の店に立ち寄り、みんなで買い物をしていく内に、あっという間に夜になった― 


そして、夜― 

アリ氏の招待でディナーをご馳走になりにいく 
オ・カール一家も一緒だ 

総勢18名によるディナーは賑やかそのものだった― 
食べ盛りが多く、次から次へとテーブルの食事が消えていくのは圧巻でもあり、爽快だった― 

食事が済んで、ひとしきり団らんした後、チッサー姉妹が、 
「アレやってくれよ!!」とせがみ始める 

『魔法の花火大会』だ… 

せっかくのディナーのお礼に…と快諾するりしゃこ達―



前回も好評だった『魔法の花火大会』をお披露目することになったりしゃこ達― 

まずは、お手本でサキが真っ直ぐに火の玉を上空に打ち上げる― 

一つ、二つ、三つ… 
温度の違いのせいか、赤いのや、青いの、ピンクと色とりどりだ― 

続いて、ミヤビがしっかりイメージして、連続で20連発くらいの花火を夜空に飛ばす― 

そして、りしゃこがやや、おぼつかないながらも、大きな火の玉を上空に飛ばす…。てっぺんまできたところで火の玉が大きく弾け飛ぶ― 

ギャラリーからは歓声が洩れる。今まで花火を見た事がないであろうメイド達は大はしゃぎだ― 

アリ氏もこの『魔法の花火』には食い入るようにみつめている…。傍に寄り添っているカンニャもご満悦のようだ― 

見慣れた『魔法』とはいえ、妖精さん達も大喜びしている― 

そのユリーナの傍に、いつの間にかナッキーが座っていた―



ユリーナの傍に座って話しかけるナッキー 
「花火…綺麗ですね…」 

「そうだね…」と言葉少なに返事するユリーナ 

「…明後日には、この街を離れるんですね…」寂しそうに、ユリーナの顔を見ないようにして聞くナッキー 
「…うん…」ナッキー同様、顔を見ずに答えるユリーナ 

しばらく無言のまま、二人は花火を見ている… 


一方、遠巻きに二人の様子を見ているモモとキューティーペア 
どうも色恋話が好きらしい…。ニヤニヤしてる 

(あーあ、二人ともオクテたなぁ…)(ブチューっていけよブチューって!!)(何か応援したくなっちゃうよねー!) 
と、とても楽しそう… 

じれったく感じる3人の思いが通じたのか、ユリーナの傍にいって寄り掛かり、「…明日、私…楽しみにしてます!」 
と勇気を振り絞っていうナッキー 

「うん…」照れながら、小さくうなづくユリーナ― 

良い雰囲気に沸き立つ3人… 

花火大会も終わり、一同は家路へ急いだ―



そして翌日― 

街の中心部の噴水広場で待ち合わせをする二人― 

早くもユリーナは到着している 

そのユリーナに少し遅れてナッキーが到着する 

「ごめんなさい…待ったよね?」 
「ううん、全然。じゃあ行こっか?」 
と二人して噴水広場から立ち去る 

そんな二人を監視する三つの影… 

(あら、おとなしいわね?)(ガーッといけよ、ガーッと!!)(まだまだこれからよ…) 

例のヤジウメ三人衆だ…。二人の成り行きが気になって仕方がないらしい 

ところが、それとはまた別の黒い影が二人を監視していた… 


ユリーナとナッキーの二人はまず、噴水広場とは違った大広場にやってきた… 

ここには大道芸人や吟遊詩人、占い師、旅の商人達が自由に商売をしている賑やかなところだ― 

そこで二人は、大道芸人の出し物を見たり、吟遊詩人の詩に耳を傾けたり、と楽しいひとときを過ごしていた… 

と、そんな時、二人は、一人の占い師が目にとまった―



占い師が目にとまり、早速占ってもらうことにしたユリーナとナッキー 

看板には『メーグル・巡る恋の占い』とある。恋占い専用のようだ… 

早速、占ってもらいたがるナッキー 

その時、ユリーナは初めて自覚した… 
(…まさか、ナッキーはウチが男だと思ってる?) 


そういえば、思い当たるフシはある… 

地下室から助け出した時、妙にしおらしかったり… 
外野がやけにナッキーとのデートを勧めたり… 
昨日の花火大会だって、ナッキーは目を潤ませていたし… 


チナリに続いての女難に頭を痛めるユリーナだった…



一抹の不安を覚えながら、ユリーナとの相性を占ってもらうことにしたナッキー 
占い師・メーグルがタロットで占いをはじめる… 

固唾を呑む二人… 

結果、取り出したカードは『恋人(ラヴァーズ)』だった… 

メーグルがヴェール越しに、にっこり笑って 
「おめでとう。貴方達は相性が抜群よ」といって祝福する… 

「わー!やったー!!」と手放しで大喜びのナッキー 
かたや、笑っているものの、顔が引きつっているユリーナ 

ナッキーが占い師・メーグルにお礼をいって立ち去ろうとすると、メーグルがユリーナを呼び止めた… 

「貴方に渡したいものがあるの…」とメーグルが言うと、一枚のタロットカードを差し出した 

「これは?」 
「貴方の友人に渡して頂戴…。きっと解ってもらえるわ」と言うと、次のお客さんを占い始めた 

仕方なく、ユリーナはタロットをポケットにしまい込んだ…



占いを終えて、上機嫌なナッキーと、ややブルーなユリーナ 

その後ろでは、お姉さんズ(モモ、マイミン、エリカンの3人)が後をつけている… 

(へぇ〜!あの二人、相性よかったみたいね!)(こりゃ楽しみ!)(いつ、ナッキーが“女”と気付くか、だよね〜)とwktk― 

だが、それをよしとしないものもいる… 

(キー!!何よあの娘!ユリーはチーのもんなんだから!!)と黒い影… 


様々な人間模様が複雑に絡み合いながら、デートは進んでいく―



大広場を後にして、バザールに向かうユリーナとナッキー 

マハ・アリ・カンナは交易都市でも規模が大きく、東西を問わず、様々なものが集まってくる… 

そのバザールでショッピングにしゃれこむ二人… 

そんな二人を微笑ましく見守るお姉さんズ 


と、その時、黒い影が動いた!! 


从#´∇`)ヾポイ【クマイ茸】×10 

こっそり、ユリーナの買い物カゴの中に天敵・キノコを入れたのだ!! 

買い物カゴの中にあるクマイ茸に気付いてパニくるユリーナ… 
目を白黒させるナッキー… 
少し憂さ晴らしが出来てスーッとしたチナリ… 

『恋のライバル』出現でwktkが止まらないお姉さんズ… 

ユリーナは何度も首を傾げる…。少しナッキーを疑っているかも知れない… 

してやったり、のチナリ 

ユリーナのパニックが落ち着いたところで、二人はレストランに向かう―



気を取り直してレストランに入るユリーナとナッキー 
この街は物が集まるだけあって、海の幸、山の幸も豊富だ 

早速、メニューリストでメニューをチェックする二人… 

だが、悲しいかな、妖精の村育ちのユリーナと、アリ氏の屋敷のメニューしか知らないナッキーでは、何を頼んでいいのかわからなかった… 

そして、二人が選んだメニューは『オムライス』と『ご飯』… 

周りのお客からは失笑が洩れる… 


そんな時、一人の女が動いた― 


ル*●-●リつ<お待たせしました!当店自慢の【魚介類のリゾット】と【仔牛のタルタルステーキ】ですウフフ 

と、ピンクのゴスロリ衣裳のウェイトレスはメニューを置くと、風のように立ち去っていった… 

突然の出来事にボー然とする二人… 
だが、気を取り直して料理を口にする… 

「!!おいしー!!」「うわっ!!ホントだー!!」と子供のようにはしゃいで食べる二人…



ピンクのゴスロリ衣裳のウェイトレスのおかげで楽しい午後のひとときを過ごしたユリーナとナッキー 

そして、ウェイトレスの余計なおせっかいに、歯ぎしりして悔しがる黒い影… 

素敵な午後のひとときを演出したウェイトレスにキューティーペアが突っ込む 

(ちょっとモモ!どういうつもり!?)(せっかく修羅場が見れそうだったのによー…) 
(えー?乙女が青春しちゃってるなんて可愛いジャン!?) 
(そうだけどよぉ…)(まぁまぁ、面白くなるのはこれからだよね?) 

とりあえず、お姉さんズも揉めることなく尾行を続ける…



一方のりしゃこ達― 

お母さん役のサキとマァ、案内役のチッサー姉妹に連れられて、やっぱり大広場に来ていた… 

そこで珍しい大道芸人の芸や売り物に目を輝かせている… 

「りしゃこも魔法をやったらウケるんじゃねー?」とチッサーは言うが、 
「魔法は、時と場合によって悪用されることもあるからナイショにしなきゃダメなのよ!」とサキが説明する… 

「ふーん…。魔法が使えるのも大変なんだな…」と納得するチッサー 

それにしても、すごい人の数だ…。いつはぐれてもおかしくない… 

と、言ってるそばからりしゃこの姿が消えてる! 

この人混みの中で捜すのは至難の業だ…。だが、見つけないと、もっと大変だ… 
慌てて迷子のりしゃこを捜すハメになったサキ達…



一方のりしゃこ… 

いつの間にか、はぐれて独りぼっちになってしまった… 

辺りをキョロキョロと見回す… 

見回しても、誰もいない…。急に心細くなる… 

そんな時、ふと、りしゃこの目に、一人の占い師が目に止まった… 

「アラ、いらっしゃい…」と占い師がりしゃこに声をかける… 

戸惑うりしゃこ… 

だが、りしゃこの考え事なと、お見通しかのように、「…大丈夫。すぐ、会えるわよ…」と占い師が答える…。 


「私の名前はメーグル。放浪の占い師よ。貴方に会いたくて、私がここまで導いたの…」 

何を言ってるのか、理解出来ないりしゃこ 

メーグルが話を続ける 
「私は、貴方の“力”を見るために来たの…。さぁ、これに手をかざして…」 
そういって、大きな水晶玉を取り出し、りしゃこに手をかざすようにいうメーグル 

はじめは躊躇っていたが、深呼吸して、言われた通り、水晶玉に手をかざしてみる… 

すると、突然、水晶玉が淡く光りはじめた―



りしゃこの手をかざした水晶玉が淡く光りはじめた― 
(!!こんなに早く成長してるなんて…) 
意外な結果に驚くメーグル… 

水晶玉が淡く光ったことで最初は驚いていたりしゃこだったが、もっと念を込めてみる… 

すると、水晶玉の放つ光が薄暗いテントの中をかなり明るく照らした― 


その結果を見て、メーグルは一呼吸置いてりしゃこに切り出す… 

「ちょっとの間、目を閉じてなさい…」 

素直に目を閉じるりしゃこ… 

メーグルは自分の指先をりしゃこの額にあて、念じはじめた… 

りしゃこは、額に熱を感じた。と、同時に身体の微妙な変化にも気付いた… 
何か、身体中から、力が沸き上がってくるような… 

それとは別に、段々、意識がスーッと遠退いていくのも感じる… 

そして―



気がつけば、りしゃこはまだ、占い師・メーグルのテントの中に居た― 

「どう?気分は?」 
とメーグルが尋ねる 

気を失う前と特に変わりはないようだ… 
「大丈夫だもん!」 
と笑顔で答えるりしゃこ 

ただ、以前より何か力が溢れているような感じがする… 

「特に問題ないなら、これで終わり…。頑張ってね、りしゃこ」 

りしゃこもサキ達のことが気になるから、お礼もそこそこにテントから飛び出した… 

人混みを見渡す…。すると、背の大きいマァの姿が見えた… 

「マァ〜〜!!こっちだもん!!」と嬉しさのあまり、叫ぶりしゃこ 

それに気付いたマァもサキ達を呼んで、りしゃこの元へ行く― 


「もう〜!心配したんだから!」とプンスカなサキ…。まるで子供みたいだ… 

だが、サキは同時に、りしゃこの『異変』に気付く―



過去10年間、りしゃこの『保護者』だったサキが、りしゃこの『異変』に気付く― 

「何かりしゃこ、背、伸びてナイ…?」 

唐突なサキの発言に一同ポカーン…。後、大爆笑 

「サキねーちゃん、そんなワケねーだろ?」とチッサーは意に介さない 

だが、サキが言うには、りしゃことサキの身長はほぼ同じだったが、今はりしゃこの方が少し上のようだ 

加えて、りしゃこの黒い魔術師のローブの長さは、朝まではくるぶしだったのが今はスネまできている 

りしゃこ自身、言われてみて初めて気付いた… 

この急な変化に、サキはりしゃこに、はぐれていた時に何かなかったか?を聞いてみた… 

りしゃこは素直に謎の占い師のこと、テントでの出来事を話した。そして、以前より力が漲っていることも… 

サキはこの短い間で起きた『異変』を探るべく、謎の占い師の居場所をりしゃこに尋ねる― 

が、りしゃこが指差した場所には、もう、何もなかった… 

首を傾げるサキ達―



りしゃこに異変が起きてる一方― 


ユリーナとナッキーは街の中にある池で暢気にボートを漕いでいた… 

楽しいには楽しいが、ユリーナを“男”だと勘違いしてるであろうナッキーを傷つけずに済ます方法はないか…?で頭が一杯だった… 
そんな考え事を巡らせているユリーナに 
「どうしたの?…やっぱり、退屈だったかな…?」と不安になって声をかけるナッキー 

「あ、ううん。大丈夫!けっこう楽しいよ!」と咄嗟に答えるユリーナ 


一方、その対岸では、二人の幸せを見守るお姉さんズ 
さらに、黒い影… 

ユリーナとナッキーのアツアツぶりに我慢ならない黒い影ことチナリはとうとう実力行使に打ってでる… 

まず、全神経を集中させ、手に風が宿るイメージをする。風が手に纏りつけば、両手を合わせ、一度腰元まで持ってゆき、前方に押し出す― 

「の〜〜〜〜にゅ!!」 
チナリから放たれた空気の塊はユリーナめがけて飛んでいった―



ナッキーに嫉妬するチナリの、怨念のこもった魔法『のにゅ!!』がユリーナ達めがけて猛スピードで飛んでゆく… 

完全に無防備な二人に空気の塊が襲いかかる… 

そして見事にヒット!! 


…したのは憎きナッキーではなく、愛しのユリーナだった― 
しかも、よろめいて池に転落!! 

ユリーナが、カナヅチなのか、手をバタつかせている… 
ただ、ボー然としているナッキー… 

ガクブル(((;゚Д゚)))なのはチナリ… 
バレたら、ユリーナに嫌われる…いや、殺される… 

(なんとかしなきゃ!!) 
日頃ギャグのためにしか使ってない頭をフル回転させて、はじきだした答えが― 
『偶然を装ってユリーナを助ける』だった― 

運が良ければ『命の恩人』だし、もし、魔法がバレても逃げてしまうよりかはいい… 

意を決して池に飛び込み、ユリーナに向かって泳ぎ出すチナリ!!



溺れているユリーナを決死の覚悟で助けに行くチナリ… 

と、その時、一人の女が動いた― 


≡≡バシャバシャヾ从*・ゥ・从ヾっつ 

マイミンもユリーナに向かって泳ぎ出したのだ!! 


リl|*´∀`l|<マイミンかっこいいよマイミン!! 

の声援を受けて、チナリより凄い勢いで泳ぐ!! 


だが、次の瞬間、その場にいた全員に驚愕の真実が待っていた― 


ピョコッ≡≡川*^∇^)|≡≡ 

「ここ、浅瀬だったみたい…。足がついてる!」 

ここにいた全員が固まってしまった…



なんとか爪先立ちで水面に顔が浮くユリーナを見て脱力した面々… 

せっかくのマイミン達の苦労が水の泡だ… 

とりあえず、ボートにしがみついて、ボート乗り場にたどり着くユリーナ達… 

だが、池から上がったユリーナを見て、固まってしまうナッキー… 

それもそのはず、濡れたユリーナの服から、女性特有のボディラインが浮かび上がったからだ… 

余程ショックだったのか、フッと気を失って倒れるナッキー 

どさくさ紛れにみんなが駆けつける… 

(何で、みんなここにいるの?)ということすら、今のユリーナには考える余裕がなかった― 


しばらくナッキーを寝かせて、目が覚めることにした―