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黒魔術師りしゃこ(28)【州*‘ -‘リ】

1 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/27(日) 09:52:19.21 O
オレ、参上!

2 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/27(日) 10:00:08.90 0
州*‘ -‘リ ポツーン

3 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/27(日) 11:21:12.57 0
おかえり〜

4 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/27(日) 11:40:03.63 O
>>3

侑斗、ただいま。椎茸食べた?

5 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/27(日) 11:45:19.90 O
アサミとミウナが“儀式”の最中でミキ帝達に見つかってしまい、結局、何があったかがわからずじまい…

しかし、それでも何もなかった今までと比べれば、一歩前進だ

(…まだ、もうちょい情報が引き出せる!)
ア・ヤーカは一番気になる点を質問した

「…ミキちゃん達って、どこでそんな“儀式”をやっていたの?」
…ひょっとしたら、そのすぐ側に、ミキ帝達のアジトがあるかも知れない…ア・ヤーカは“読んだ”のだ

酒で口が滑らかになったアサミとミウナの二人は
「…えーとね、ハロモニアの郊外にある湖のほとり…だったよね?」
「うんうん!…でも、何であそこで“儀式”しようとしてたのかなぁ…」

「…Thank you 二人とも!ホント、Good jobだわ!」
すっかり大はしゃぎするア・ヤーカだが、いきなり騒ぎ出したため、急に酔いが回って倒れてしまった…


以上のことが、昨晩、ア・ヤーカ達の間で行われたやりとりである

そして、今晩は“現場検証”のために、二人はハロモニア郊外に向けて移動中だった

6 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/27(日) 13:06:16.18 O
ア・ヤーカとサトタが向かったのは、ハロモニアの郊外・北西部にある湖のほとり…

そこを目指して移動中だった…
「…ねぇ、ミキちゃん達って、今日もその“儀式”?、やってるのかなぁー?」
「…どうだろねー…でも、これぐらいしか情報が無いわけだし…行ってみないと始まらないよ」

そう会話しながら、ハロモニアの街の門がある付近までやってきた
ここから外に出て、アサミとミウナに教えてもらった湖のほとりまで行くハズだった…

だが、予定が狂った…

「!…誰か倒れてる!」
最初に気付いたのはサトタ
ア・ヤーカが何の警戒も持たずに倒れた人の元に駆け寄った…
「大丈夫?…しっかりして!?」

ア・ヤーカが倒れた人を抱え起こした途端、サトタは息を呑み、一呼吸してから叫んだ…!
「アヤカ!…それ…マイミンだよ!」

「…ええーっ!?」
驚きのあまり、抱えていた手を離してしまったア・ヤーカ…
ア・ヤーカの手を離れたマイミンは、重力に逆らうことなく、地面へと落ちていった…

ゴツン!!

ア・ヤーカとサトタの周辺にだけ、鈍い音が聞こえた…
「…ち、ちょーっ!?」
「…ヤバ、ヤバいって今の音!」

7 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/27(日) 13:23:00.93 0
作者さん書き込めるようになったの?
それとも代理の人?

>>4
椎茸いれんなって言っただろ!!

8 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/27(日) 13:46:04.98 0
道重さゆみ(モーニング娘。)と菅谷梨沙子(Berryz工房)と鈴木愛理(℃-ute)が好きな人のスレ
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1201408216/l50

9 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/27(日) 15:43:16.09 0
待ち

10 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/27(日) 15:52:07.93 O
>>7


正真正銘、本物です

携帯を旧式にマイナーチェンジしたら書き込めました
でも、重たくて、書き込みにくいですね


話は変わりますが、年甲斐もなく、電王の最終回みて泣いてしまいました

で、一番感動したのが、『椎茸食べた?』のシーン

『ドラえもん』の『さよならドラえもん』みたいで一気に涙腺が弛みました


この作品も、及ばずながら素晴らしい大団円にしたいと思います!

11 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/27(日) 16:31:20.92 0
>>10
そいつはおめ
オイラは保全してたのが規制くらって
ケータイからは買い換えない限り書き込めなくなったよ(ノ∀`)

12 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/27(日) 16:54:20.86 O
>>11


それは申し訳ないッス

13 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/27(日) 17:14:37.96 0
>>12
あ、ここじゃなくて別の変態スレだから気にしないでw

14 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/27(日) 18:51:29.32 O
ア・ヤーカとサトタがマイミンを発見してから約二時間後…


(…痛っ!…痛ってえ…!)
頭部の痛みにマイミンは目を覚ました
すると、周りにはりしゃこ達が取り囲んでいた

「…マイミン!大丈夫?」
サキが真っ先に声をかけた…
「…あ、ああ…」
周りを取り囲む仲間に唖然としながら、やや気の抜けた返事をするマイミン

「「良かった〜!」」
マイミンがまともになったことでみんなの顔が綻ぶ…
だが、
「…でも、喜んでばかりじゃいられないぜ」
そう釘を刺したのは、ヨッシーノ
「…まだ、相方がアイツらの人質なんだろ?」
その一言に、マイミンがハッとする…
「…そうだ…!…エリカンだ…!」

今にも飛び出しそうなマイミンを、ヨッシーノがなだめる…
「…マイミン…とりあえず今日は身体を休めて、明日に備えよう…」
「…明日…って?」
「出来れば、明日にでもミキ帝達のアジトに突撃をかけたい…そのための情報整理をしたいんだ…
マイミンには、何があったのか…とか、その辺のことをいろいろ聞きたいし…」
ヨッシーノの提案に頷き
「…わかった」
と、了承したマイミン…

「…でも、その前に、腹ごしらえしねえとな!」

15 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/27(日) 19:33:10.88 O
州*‘ -‘リ<帰ってきちゃった!

16 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/27(日) 22:00:45.33 O
保全しますよ

17 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/27(日) 22:04:43.50 O
それから程なくして、食堂では…


「…しっかし、ホントよく食べるよな〜…」
ヨッシーノが呆れ顔でマイミンが食事を平らげていく様を眺めていた…
「…いやぁ〜!何せ丸一日何も食べてないもんで♪…あっ!おかわり!」
これには、メンバー一の大食漢・マァも舌を巻く…
「…見ているだけでお腹一杯…だとゆいたい…」

そして、食事を平らげたマイミンはすっかり上機嫌だ「…はぁ〜!食った食った!」
満足そうにお腹をさするマイミンに、ヨッシーノが話しかけた
「…じゃあ、この二日間のこと…話してもらおうか…」


しばらくして、食堂にメンバーが集まった
りしゃこ達の他、ヨッシーノ達、また、発見者のサトタとア・ヤーカも加わった

「…まずは、ミキ帝のアジトから脱出した時のことだけど…」
ヨッシーノはいきなり本題から切り出した
「…どこなんだい?」

だが、マイミンは即答した…
「…覚えてない…」
その答えに、やや拍子抜けするも、ヨッシーノは更に質問を続けた…
「…どんな些細なことでもいい…何か特徴でもあれば、調べはつくんだ」

そう言われて、マイミンも再度、思い出そうとする…

18 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/27(日) 23:20:47.61 0
保全するのだ

19 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/27(日) 23:34:54.81 0
黒魔術師りしゃこ
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1182840407/
黒魔術師りしゃこ(2)
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1183991024/
黒魔術師りしゃこ(3)
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1186236637/
黒魔術師りしゃこ(4)
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1186495918/
黒魔術師りしゃこ(5)
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1188572636/
黒魔術師りしゃこ(6)
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1190316987/
黒魔術師りしゃこ(7)
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1191179404/
黒魔術師りしゃこ(8)
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1191846004/
黒魔術師りしゃこ(9)
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1192757016/
黒魔術師りしゃこ(10)
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1193024770/

20 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/27(日) 23:35:07.13 0
黒魔術師りしゃこ(11)
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1193414197/
黒魔術師りしゃこ(12)
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1193615283/
黒魔術師りしゃこ(13)【州*‘ -‘リ】
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1194037549/
黒魔術師りしゃこ(14)【州*‘ -‘リ】
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1194098222/
黒魔術師りしゃこ(15)【州*‘ -‘リ】
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1195466054/
黒魔術師りしゃこ(16)【州*‘ -‘リ】
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1195565928/
黒魔術師りしゃこ(17)【州*‘ ー‘リ】
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1195953713/
黒魔術師りしゃこ(18)【州*‘ ー‘リ】
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1196368008/
黒魔術師りしゃこ(19)【州*‘ ー‘リ】
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1196606825/
黒魔術師りしゃこ(20)【州*‘ ー‘リ】
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1196972671/

21 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/27(日) 23:35:19.30 0
黒魔術師りしゃこ(21)【州*‘ ー‘リ】
http://ex23.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1197688330/
黒魔術師りしゃこ(22)【州*‘ ー‘リ】
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1197794051/
黒魔術師りしゃこ(23)【州*‘ ー‘リ】
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1198353064/
黒魔術師りしゃこ(24)【州*‘ ー‘リ】
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1198439038/
黒魔術師りしゃこ(25)【州*‘ -‘リ】
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1199461005/
黒魔術師りしゃこ(26)【州*‘ -‘リ】
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1199623491/
黒魔術師りしゃこ(27)【州*‘ -‘リ】
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1199935845/

22 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/27(日) 23:35:31.60 0
>>1
モモタロスがいる

23 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/27(日) 23:36:24.54 0
黒魔術師りしゃこ【緊急避難】
http://yy21.kakiko.com/test/read.cgi/morning/1198657321/

24 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/28(月) 01:31:22.87 0
ほぜん

25 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/28(月) 04:48:34.30 O
「…あっ!」
突然、マイミンが叫び声をあげた

「…何か…思い出したのか?」
ヨッシーノが問いつめた

「…『匣』だ…!」
「…『匣』!?」
マイミンの予期せぬ答えに一同がポカンとしている

それでもお構い無しに、マイミンはまくし立てた
「…そうだ!…『匣』だ!…おい、聞いてくれ!…オレは『匣』の中に閉じ込められてたんだ…多分…」

だが、一同の困惑はますます広がるばかり…
「…あの…どういう…こと?」
みんなの気持ちを代弁して、リカサークが尋ねた

「…あ、ああ…自分でもまとまってないけど…ただ、すげぇモノを見たんだ!」
「…すごい…モノ?」
マイミンの発言に、みんなが固唾を呑む…

一同が静かになったのを見計らって、マイミンが切り出した…
「…あの二人…アベナッチとゴトーが…『匣』の中に…入ってたんだ…」

しばらく沈黙があった後、リカサークが叫んだ
「…な、なんですって!?」

『匣』の中に入ったアベナッチとゴトー…それが何を意味するのか、全く何だかわからなかったからだ

「…まるで…棺桶に入った死体のようだったんだ…」

26 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/28(月) 05:26:45.13 O
>>22


何気にデネブも

27 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/28(月) 08:16:15.33 0
おはよう

28 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/28(月) 08:56:36.35 O
>>27


おはようございます!
ワタシは今、名古屋に向かっております!
更新も保全もしっかりやっていきます!

29 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/28(月) 09:01:48.66 O
>>19-21 >>23さん


いつもテンプレありがとうございます!

30 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/28(月) 09:07:20.42 O
「…あっ!」
突然、マイミンが叫び声をあげた

「…何か…思い出したのか?」
ヨッシーノが問いつめた

「…『匣』だ…!」
「…『匣』!?」
マイミンの予期せぬ答えに一同がポカンとしている

それでもお構い無しに、マイミンはまくし立てた
「…そうだ!…『匣』だ!…おい、聞いてくれ!…オレは『匣』の中に閉じ込められてたんだ…多分…」

だが、一同の困惑はますます広がるばかり…
「…あの…どういう…こと?」
みんなの気持ちを代弁して、リカサークが尋ねた

「…あ、ああ…自分でもまとまってないけど…ただ、すげぇモノを見たんだ!」
「…すごい…モノ?」
マイミンの発言に、みんなが固唾を呑む…

一同が静かになったのを見計らって、マイミンが切り出した…
「…あの二人…アベナッチとゴトーが…『匣』の中に…入ってたんだ…」

しばらく沈黙があった後、リカサークが叫んだ
「…な、なんですって!?」

『匣』の中に入ったアベナッチとゴトー…それが何を意味するのか、全く何だかわからなかったからだ

「…まるで…棺桶に入った死体のようだったんだ…」

31 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/28(月) 11:18:25.70 O
『まるで、棺桶に入った死体のように動かないアベナッチとゴトーを見た』

マイミンの、その発言に、一同が混乱する…

何故、アベナッチとゴトーは『匣』の中なんかに入っていたのか?
その訳が、誰にもわからなかった…

「…アベナッチとゴトーを見たのは…確かなのか?」
ヨッシーノが念を押す
「…ああ…確かに、あれはアベナッチとゴトーだ…」
マイミンは力強く言い切った
もちろん、マイミンが嘘をついている様子は微塵もない…
一体、何故、アベナッチとゴトー、マイミンは『匣』の中に入っていたのか…?
謎は深まるばかりだ…


しばらくして、サキが尋ねた…
「…ねぇ?…その『匣』って、部屋にいくつあったの?」
ふと考えて、マイミンが答えた
「…三つ…オレが入ってたヤツを入れると、四つ…だな」

「…じゃあ、マイミンは全部の『匣』の中身は見てないの?」
「…あっ!…そうだ!…最後の一つだけ見てない…途中で邪魔が入ったから…」

「…だったら、その最後の一つが、エリカンのものだったかも知れないわね…」
唐突にメーグルが言った

「「…!」」
その場にいた全員が一瞬にして黙り込んだ…

32 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/28(月) 12:46:15.85 O
メーグルが推理を展開していく…

「あくまでも、憶測でしかないけど…」
と、前置きしながら
「…『匣』が四つあって、アベさんとゴトーさんの組があったなら…もう一組ははマイミンとエリカンしかないじゃない?」
と、言った

なるほど…といった感じで一同が頷く…

「…だったら、もう一度アジトに行けば…?」
「…エリカンを奪還出来る…ってワケね…」
マイミンの問いかけに、メーグルが答えた

「…よし、やったぜ!」
エリカン奪還の手がかりを掴んだことで、その場にいたメンバー全員が俄かに沸き立つ…

だが、当のメーグルは、どことなく浮かない顔をしている…
「…どうしたの、メーグル…?」
心配そうにモモがメーグルに尋ねたことで、みんなの視線がメーグルに集中した

みんなの視線が集まる中、一呼吸入れてから、また、メーグルが語り出す…
「…でも…マイミンが脱出したことで、向こうも警戒してるでしょうし…それに…」
「…それに?」
「…もし、最悪の場合…エリカンを人質にする可能性もあるわ…」

メーグルの“最悪のケースの予測”に、先程まで沸き立っていた雰囲気が次第に醒めていく…

33 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/28(月) 14:30:32.51 O
メーグルの“最悪のケース”に意気消沈する一同…

だが…

「…だったら、今すぐぶっ飛ばしに行こうぜ!」
声高らかに言ったのは、マイミンだった

「…でも、マイミンが脱出したのはついさっきなのよ!?…向こうだって、当然警戒してるわよ!」
マイミンの意見に対して、リカサークは慎重な姿勢を見せる

そこへヨッシーノが意見を述べる
「…だが、マイミンの言うことも一理あるな…」

「…ちょっと、ヨッちゃん…」
リカサークがヨッシーノに意見しようとするが、ヨッシーノは
「…いずれにせよ、“人質”は遅かれ早かれ奪還しなくちゃいけないんだから…
それに、案外、今の方が向こうも慌ててるから、やりやすいかもYo?」

すると、悲観論を述べていたメーグルも、ヨッシーノの意見に同調する
「…向こうの体勢が整わないうちに奇襲をかけるのも、ひとつの手…かもね」

今まで、慎重な姿勢を崩さなかったメーグルが積極策に賛成したことで、部屋の雰囲気も再び盛り上がる

「賛成!」
「アタシも!」

その様子に、リカサークも決心した…
「…じゃあ…パァーっと行きましょっか!?」


「…よし!作戦会議だ!」

34 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/28(月) 16:16:05.15 O
一方、マイミンに逃げられたミキ帝達のアジトでは…

「…タン?…ミキタン!?」
誰かに揺さ振られて、ミキ帝は目を覚ました…
「…あ、アヤちゃん…?」
相方のアヤヤが心配そうに、ミキ帝の顔を覗き込む…
「…ミキタン…大丈夫!?」
「…あ…痛っ!…」
マイミンに不意討ちを食らって、ミキ帝はしばらく気を失っていたようだ
殴られた顔がズキズキと痛む…

「…くそっ!…逃げられちゃったよ…」
痛みよりも悔しさに顔を歪める
「…仕方ないよ…アレは人間が飼い慣らせない“野獣”だったのよ…」
あまり面には出さないが、落ち込んでいるミキ帝をアヤヤが慰める

「でも、何で逃げ出したの?…あの娘の“術”がかかっているハズなのに…」
と、ミキ帝が口にしたことで、二人はハッと気付く…
「…ねぇ、アヤちゃん!…コンちゃんは!?」
「あっ!」
慌てて、二人はコンの部屋へと駆け足で向かう…マイミンの“制御”が不可能になったからには、きっと理由があるに違いない…
階段を昇り、廊下を駆けていく間中、二人はコンの安否を危惧した…


ようやくたどり着いたコンの部屋…
扉は閉まっていて、人が動いている気配がしない…

最悪のことを想定し、覚悟を決めて、二人は扉を開けた…!

35 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/28(月) 18:08:11.74 O
覚悟を決めて、部屋の扉を開けた二人…

ギィィィーと軋む音を立ててゆっくりと開いていく…

「…コンちゃん!?」
ミキ帝が、少し開いた扉から顔を覗かせ、中の様子を伺う…

薄暗い部屋の中に、コンの姿はなかった…

ミキ帝が後ろを振り返り、アヤヤに向かって、首を振り、
「…いないね…」
とだけ呟いた

それを聞いたアヤヤは、
「…ミキタンは部屋の中を探して…アタシは表を探してくる!」
そう言い残して、足早に階段を降りていった…


アジトに取り残されたミキ帝は、仕方なくコンの部屋の中を探し回ってみることにした…

だが、読書家で勉強家のコンの部屋はほぼ書斎であり、そんなに間取りは広くはない…
加えて、大量の書物が所狭しと散乱しているため、コンの姿を隠すような場所はほとんどない…
強いて挙げるならば、散乱した書物の下、か、一組の机と椅子の下、ぐらいである…

「…ちっ!面倒臭ぇな!」
足元に散らばった書物を足蹴にして、コンが本の下に埋もれてないか確認する…
しかし、コンは本の下には埋もれてなかった…

次は机と椅子の下を覗いてみた…
だが、ここにもコンの姿はなかった…

36 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/28(月) 18:42:20.18 0
┏━━━━━━━━━━━┓                                      ┏━━┓
┃                      ┃                                      ┃    ┃
┗━━━━┓  ┏━━┓  ┃                                      ┃    ┃
          ┃  ┃    ┃  ┃                                      ┃    ┃
          ┃  ┃┏━┛  ┃                                      ┃    ┃
          ┃  ┃┃      ┃            ┏━━━━━━━━━━┓  ┃    ┃
          ┃  ┃┗━━━┛┏┳┓┏━┓┃                    ┃  ┃    ┃
          ┃  ┃          ┃┃┃┃  ┃┗━━━━━━━━━━┛  ┃    ┃
          ┃  ┃          ┗┻┛┃  ┃                          ┗━━┛
          ┃  ┃          ┏━━┛  ┃                          ┏━━┓
          ┃  ┃          ┃        ┃                          ┃    ┃
          ┗━┛          ┗━━━━┛                          ┗━━┛


37 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/28(月) 19:00:07.16 0
バーボン阻止保全

38 名前:名無し募集中。。。 :2008/01/28(月) 20:24:39.72 O
ちょっと保全します

39 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/28(月) 20:43:28.28 O
書物の下にも、机と椅子の下にもコンの姿はなかった…
と、なると、姿を隠す場所などない…
いや、あった…

そう…『匣』…

だが、ミキ帝は、『匣』を調べるのはとても躊躇われた…
確かに、ミキ帝は『匣』の中身が何なのか、を知ってはいる…
だが、『二人』の姿を見るのが嫌だったのだ…
『匣』詰めの『二人』は、まるで棺桶に入った、ぬくもりを感じない死体のように見えてしまう…
今まで、何度も見てはいるが、こればかりはどうしても慣れることが出来ない

しばらく躊躇っていると、突然、

『ゴトゴトッ…!』
と、音がした…

だが、部屋の中に居るのはミキ帝ただ一人…物音など、聞こえるハズがない

だが、
『ゴトゴトッ…!』

先程より、もっと大きな物音がした…!

この時点で既に、ミキ帝の冷静さは失われようとしていた…
「…ち、ちょっと…何…何なのよ…!」
いつもの威勢の良さはどこへやら…
傍から見れば、今のミキ帝は、外敵に取り囲まれ、すっかり怯え切った仔鹿のようだったに違いない

次第に大きくなっていく物音…それに怯えるミキ帝…
「…やだぁ〜…怖い〜!」
…そう、ミキ帝は極度の怖がりだったのだ!

40 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/01/28(月) 22:02:18.29 O
誰もいないハズの薄暗い部屋に、物音だけがこだまする…
それも、徐々に大きくなっていく…

その物音に怯えるミキ帝…
本当は、ミキ帝もわかっていた…物音の発生場所は…
ただ、怖くて見れないのだ…

ずっと躊躇っていたミキ帝に、不幸が襲いかかってきた!


バカッ!!

突然、『匣』がひとりでに開いたのだ…!

「…ぎゃあぁぁぁーっ!」
今までにない大声で絶叫したミキ帝は、そのまま腰が砕けたようにへたり込み、そして、気を失った…


それから後…

突然開いた『匣』の中から、一人の少女が出てきた…
この部屋の主である、コンだ…
そう…今から数時間前に、マイミンの手によって縛り上げられた上に、『匣』詰めにされてたのだ…

ようやく自力で縄をほどいて『匣』を開けると、突然、叫び声が聞こえるではないか…

コンも、部屋の中で、何かとてつもないことが起きている…と怯え出した…

だが…今、何もしなければ、いずれ自分の身に危険が振りかかる可能性がある…
そう考えたコンは、中の様子を探る前に、『ある行動』に打って出た…


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