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【GW限定】黒魔術師りしゃこ(31)【州*‘ -‘リ】
- 1 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/04(日) 22:47:46.18 O
- 落としてしまいました・・・
- 2 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/04(日) 22:49:08.59 0
- あら、早かったね(^^;;;
- 3 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/04(日) 22:54:19.11 O
- >>2
たった五時間の生命でした・・・
最後のレスから一時間半でもうスレが落ちるなんて・・・
ちょっとショックですが、気を取り直してやっていきます
- 4 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/04(日) 22:55:20.12 0
- 運が悪いときはそんなもんさ
- 5 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/04(日) 22:57:22.53 O
- これがたった五時間の生命だったスレ
【GW限定】黒魔術師りしゃこ(30)【州*‘ -‘リ】
http://same.u.la/test/r.so/ex24.2ch.net/morningcoffee/1209890693/l10
- 6 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/04(日) 22:59:52.10 O
- >>4
最短記録を更新しました
ここまでくると却って笑っちゃいますね
せっかくの連休なんで、ちょっとでも進めますよ
- 7 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/04(日) 23:05:54.76 O
- 『氷の華』の本体から伸びた『氷の蔓』が、マイミンを貫こうとする…!
そして、眼前まで迫ったその時…!
「…奥義・『ゴォォォッド・フィンガァァァーッ』!!」
伸びてきた『氷の蔓』に、己の拳をヒットさせた!
パリパリパリ…!!
『氷の蔓』を通じて、マイミンの『炎の闘気』が伝導していき、それが通った『氷の蔓』は次々と脆く、壊れていった…!
正に、『破竹』の勢い…
それが、瞬く間に『氷の華』本体まで届いた!
すると、
パリィィィィィーン!!
玄関ホール一帯に響く大きな音がした…
そして、妖しく咲き誇っていた『氷の華』も、儚く散った…
まるで、導火線に火が点いた爆弾が爆発したかのようだった…
粉々に砕け散った『氷の華』は、細雪のように宙を舞い、
それが玄関ホールを照らすシャンデリアの光を浴びて、キラキラと輝きながら消えていった…
己が身を護っていた『氷の華』が消えたことで、支えを失ったエリカンは、ふらり…と、倒れた…
「エリカンッ!?」
すぐさまエリカンの傍に駆け寄り、介抱するマイミン…
マイミンに抱えられたエリカンは…
- 8 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/05(月) 00:08:29.53 0
- こまめに保全
- 9 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/05(月) 01:11:26.37 0
- 落ちるぞ
- 10 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/05(月) 01:49:45.22 O
- 保全
- 11 名前:湘南梨沙子ライン ◆3sgRnikUYs :2008/05/05(月) 03:24:33.17 O
- 州*‘ -‘リ<保全だゆ〜!
- 12 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/05(月) 04:48:08.74 O
- 保全
- 13 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/05(月) 06:11:20.81 O
- すぐさま傍に駆け寄ったマイミンに抱えられたエリカンは…
「…おい!…しっかりしろ!…おい!」
ぐったりとしたエリカンを揺すって起こそうとするマイミンだったが、
エリカンは、ただ虚ろな目で虚空を見つめるばかり…
さながら、魂の脱け殻だ…
遅れて、メーグルが、そしてりしゃこ達、ヨッシーノ達も駆けつけた
「…どうしたの…?」
心配そうに、マイミンとエリカンの顔を覗き込むメーグル…
メーグルがエリカンの顔を見た途端、顔色が変わった…
「…マズいわ…心を閉ざしてしまってるわ!」
その一言に、その場にいた全員の表情が曇った…
「…心を…閉ざしてる…って!?」
モモがみんなの疑問を代弁して尋ねた
「…ええ…心の中の『闇』に囚われてしまってる状態だわ…」
メーグルがそう答えたものの、みんなはよくわかっていない様子だった
「…じゃあ、今は危険なの?どうなの?」
ふと、リカサークが口を開いた…確かに、再び暴走されたりしたら厄介だから、だ
「…“身体的”には大丈夫です…ただ、“精神的”には、とても危険です…」
- 14 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/05(月) 07:34:05.42 O
- エリカンの“症状”を冷静に語るメーグル
すると、今まで沈黙していたマイミンが、口を開いた…
「…なぁ、メーグル…」
何の前触れもなく、マイミンが話しかけてきたのでメーグルは少し驚いたが、気を取り直し、
「…何?」
と、マイミンに返事した
「…エリカンは…元に戻るのか?」
マイミンの尋ねた質問に、みんなの注目が集まった
メーグルは少し躊躇ったが、ゆっくりと、静かに答えた…
「…可能性は限りなくゼロだわ…」
その答えに、マイミンは落胆し、そして、行き場のない怒りをメーグルにぶつけた
「…手前ぇ!よくそんなこと淡々と言えるなぁ!」
熱くなるあまり、マイミンの手はいつの間にか、メーグルの胸ぐらを掴んでいた
玄関ホールに緊張が走る!
だが、メーグルは冷静だった
胸ぐらを掴んでいるマイミンの手をしっかりと握りしめ、諭すように言った…
「…『可能性は限りなくゼロ』とは言ったけど、『ゼロ』とは言ってないわ」
その言葉に、マイミンの動きが止まる
「…どういう…ことだ?」
メーグルが言葉を続けた
「…『ゼロ』じゃない…のは、過去に助かった例があるからよ…」
- 15 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/05(月) 10:35:54.12 0
- 保全するよ
- 16 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/05(月) 11:53:50.01 O
- 保全します
- 17 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/05(月) 13:12:44.40 O
- 州*‘ -‘リ
- 18 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/05(月) 13:19:16.33 O
- メーグルの一言一言に、マイミンをはじめ、みんなが静かに耳を傾けた…
「…心の中の『闇』に囚われて、戻ってこれたのは、ワタシが知る限りではたった一人の少女…
でも、その少女は『闇の世界』から戻ってこれた…
…その少女は小さな頃からとても好奇心が旺盛で、とにかく、勉強が大好きだった…
取り分け、昔話や物語の本を好んで読み漁り、少女はいつしか村一番の天才少女になったわ…
やがて、その噂がここ、ハロモニア王国のお偉いさんの耳にも入って、
お偉いさんのお眼鏡にも適い、ハロモニアでエリート文官の道を歩み始めた…
少女の人生は全てが上手くいってた…“あの日”が来るまでは…
ある日、少女は、上官に書斎の掃除と整理を頼まれて、“あるもの”を見つけてしまったの…
それが…この世界の創造の歴史からの出来事を綴った書物と、“禁断の書”…」
「…“禁断の…書”!?」
サキが尋ねた
「…ええ…この世界において封印した数々の“禁呪”と、“邪神”の存在…」
そこまで語ると、メーグルの呼吸が少し、乱れてきた…心なしか、苦しそうに見える…
それでも、気を取り直して、メーグルは語り続けた
- 19 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/05(月) 13:56:10.89 O
- 「…“禁断の書”を見た少女は、この世界の全てを知りたくなって、つい、その“書”を開いてしまったの…
すると、その途端、少女は深遠の『闇の世界』に引きずりこまれてしまったわ…
その『闇の世界』にあったのは…全ての“負”の感情が入り混じったもの…“絶望”…
そんな“負”の感情に耐え切れず、少女はまるで魂の脱け殻みたいになってしまった…」
メーグルの話にみんなが重たくなっていたが、
「…で、その少女とやらはどうなったんだ…?」
と、覚悟を決めた口調で、マイミンが尋ねた…
「…助かった…というのはマイミンにも言ったと思うけど、少女を助けたのは、少女の上官だったの…
彼女の献身的な努力と、少女を救いたい…という純粋な気持ちが、少女を再び“光”…すなわち、この世界に呼び戻したのね…きっと…
もっとも、上官の不手際で事件が起こった…とも言えるんだけどね…
」
メーグルはやや遠い目をして、しみじみと語った…
「…じゃあ…オレは…どうしたら…?」
「…今はとにかく、エリカンを信じて待つこと…
今のあなたが出来るのはそれだけだわ…」
- 20 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/05(月) 14:04:12.26 O
- メーグルの話を聞き終えたマイミンは、エリカンを抱え上げ、ゆっくりと歩き始めた…
「…おい?マイミン!?」
ヨッシーノがマイミンを呼び止めたが、マイミンは一言、
「…これはオレの問題です…必ず…必ずエリカンをこの世界に連れ戻します…」
と、言い残して、自分の部屋へと戻っていった…
エリカンを必ずこの世界に連れ戻す、というマイミンの決意の前に、誰もが声をかけることが出来なかった…
ガチャリ…
自分の部屋に戻ったマイミンは、抱えたエリカンを自分のベッドの上に優しく寝かした
改めてエリカンの顔を覗き込む
目は見開いたままで、虚ろな視線は宙を漂ったままだ…
そのエリカンの顔を見て、マイミンは…泣いた…
いろんな不幸なことが重なったけど、エリカンをここまで追い詰めたのは、エリカンを護ってやれなかったのは…自分のせいだ…
そう思うと、悔しくて、涙が出てきた…
ぽろぽろと、大粒の涙がマイミンの瞳から零れ落ちる…
そして、堪え切れず、嗚咽した…慟哭した…
声にならない声を張り上げた…
「…うわあぁぁぁーっ!…うっ…うっ…うう…!」
悲しい泣き声が部屋の中に溢れた…
- 21 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/05(月) 14:12:20.24 0
- 。・゚・(ノд`)・゚・。
- 22 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/05(月) 15:24:04.05 O
- 悲しい泣き声が部屋中に響く…
「…ゴメン…エリカン…」
虚ろに開いた目をそっと閉じさせた…
すると、幾分かはその顔が穏やかに見えた…
いつも傍にいて、他愛のないことで笑い合ってた、あの頃の笑顔のような…
たった二日間ほどで、運命の歯車は大きく狂ってしまった…
二人を繋いでいた運命の糸も、まるでプッツリと切れてしまったようだ…
あの頃が懐かしい…
そして…あの頃に戻りたい…
もし、神様が赦してくれるのなら…
ふと、気付けば、、マイミンはいつの間にか、エリカンに話しかけていた
心の『闇』に囚われたエリカンが返事をしないのはわかっていた…
だけど、無性に話がしたかった…
「…エリー…覚えている?…初めて、このハロモニア城で出会った日のこと…
もう、あれから…随分経ったね…
…そう言えばさ、初めての訓練の時…オレ、油断してエリーに負けちゃって…拗ねてたこともあったよね…
ヤグーさんのしごきが厳しくって、挫けそうにもなったっけ…
今だから言える…エリーがいたから…エリーに出会えたから…オレは、ここまで来れたんだね…
ありがとう、エリー…」
- 23 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/05(月) 15:52:04.17 O
- 静かにベッドに身体を横たえているエリカンに、ありったけの感謝の気持ちを伝えるマイミン…
しかし、何も言わないエリカンに、不安が募る…
ランプの灯り一つの部屋は仄暗く、その闇が人の気持ちを、心を素直にさせる…
暗い室内で、マイミンがポツリと呟いた…
「…やっぱり…オレ…エリーがいなきゃ…ダメだ…ダメなんだ…」
「…なぁ、エリー…」
エリカンの手をギュッと握りしめながら、マイミンは静かに目を閉じた…
それは、まるで神に祈りを捧げてるようでもあった…
…閉ざされた心に、僅かでもいい…自分の素直な気持ちを伝えたい…
そんな願いを込めた祈り…
目を閉じたまま、マイミンは思いを巡らせた…
(…エリー…オレ、諦めない!…ずっと、毎日祈るよ!…この想いが届くまでは…)
そして、朝を迎えた…
- 24 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/05(月) 16:41:12.87 O
- そして、朝を迎えた…
部屋のカーテンの隙間からこぼれた朝日が眩しくて、マイミンは目を覚ました…
「…んっ!?」
目覚めたマイミンは、異変に気付いた…
(…なっ!?)
昨晩までは、ベッドの縁でエリカンの手を握りしめていたハズなのに、いつの間にか、ベッドで寝ていたのだ…
(…オレ…確か…ベッドの側だったよな?)
マイミンには、自分がベッドに潜り込んだ記憶がないのだ
加えて、もう一つおかしな点が…
ベッドで寝ているマイミンの側にはエリカンが横たわっているのだが、マイミンの今いる位置は、ベッドの壁ぎわ側…
つまり、マイミンが今の位置に移動したとするなら、マイミンはエリカンを跨いで壁ぎわ側へ移動したことになる…
マイミンは頭をフル回転させた…しかし、ベッドに潜り込んだ記憶は全く思い出せなかった…
ますます混乱し、呆然としているマイミンの耳に、声が聞こえた…
「…おはよ、マイミン…」
マイミンは辺りを見回す…
…気のせいか?…いや、確かに聞こえた…
すると、声が、もう一度、聞こえた…
「…おはよう、マイミン…」
- 25 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/05(月) 17:27:54.12 0
- :::::::::::::::::::::::::::::.
::::::.\ ノノハヽヽ
::::::.ミゝ州´・ 貴 ・)つ
::::::⊂__つノ
タカユキマン巡回中!
- 26 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/05(月) 17:40:44.01 O
- 何故にタカユキw
それはそれとして、少し番外編を書くかも知れません(全く本編と関係ないの)・・・
ずっとストックばっか貼っているのも申し訳ないんで・・・
- 27 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/05(月) 18:23:17.13 O
- マイミンを呼ぶ声が、二度、聞こえた
空耳なんかじゃない…
自分を呼ぶ方へ、振り向いた…
そこには、エリカンがいた…それも、『魂の脱け殻』なんかじゃない、いつものエリカンがいた…
「…エリ…むぐっ!?」
思わず叫び出しそうになったマイミンの唇をエリカンが塞いだ…
しばらくしてから、エリカンが悪戯っぽく笑いながら言った…
「…ダメよ!こんな朝早くに叫んじゃ!」
その言動に、マイミンはどう反応すればいいのかわからずに、呆然としていた…
そんなマイミンを、エリカンは愛しくてたまらなくて思わずギュッと抱きしめた…
不意に抱きつかれたマイミンは照れ臭そうに引きつった笑顔を浮かべていた
ひとときの幸せを噛みしめる二人…そんな中、ふと、マイミンが尋ねた
「…なぁエリー…どうやって元に戻れたんだ?」
思ってもみなかった質問に少し考えた後、エリカンが答えた
「…それが…よく覚えてないのよね…
だけど、たった一つだけ覚えてるのは…マイミンの手の温もり…」
そう言い終えると、エリカンもちょっぴり照れ臭そうに笑った
- 28 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/05(月) 19:26:13.32 O
- 「…でもさ…」
突然、エリカンが切り出した
「…実はね、聞こえていたの…マイミンの声が」
「…声?」
マイミンは怪訝そうな顔をして尋ねた
「…うん…マイミンのね、昔話とか…弱音を吐いてるところとか…♪」
まさかの出来事だった…
号泣してるところ、弱音を吐いてるところをエリカンに聞かれていたのだ…!
「…ちょ、ちょ…!」
マイミンは慌てふためくが、後の祭りだった…
「…やっ〜ぱり、マイミンはアタシがいなきゃダメなのよね〜!」
と、勝ち誇るエリカンに
「…あ、あのなっ!」
と、マイミンは強がってみせるが、眼光鋭いエリカンに
「…返事は?」
と、聞かれ、弱々しく、
「…ハイ…」
とだけ答えた…
殊勝なマイミンの態度に気を良くしたエリカンは
「…素直でよろしい♪」
と、言うとともに、
「…じゃあ、もう浮気はしないわよね?…しないわよね!?」
と、念を押した…
もうダメだ…と観念したマイミンは、弱々しく、
「…ハイ…」
と言うのが精一杯だった
- 29 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/05(月) 19:55:15.33 0
- *'``・* 。
| ∋o `*。
,。∩ノ゙゙゙゙ヽ *
+ リl|*´∀`l| *。+゚<でも嘘なんだよ
`*。 ヽ、 つ *゚*
`・+。*・' ゚⊃ +゚
☆ ∪~ 。*゚
`・+。*・
- 30 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/05(月) 20:33:36.55 O
- >>29
懐かしいっすねそのAA
- 31 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/05(月) 21:31:01.64 O
- 弱々しく返事をしたマイミンは、やや不貞腐れた感じで、エリカンに背を向けて寝っ転がった…
(…ちょっと…やりすぎたかな?)
そう思ったエリカンは、マイミンの背中に、そっと抱きついた
そして一言、
「…ゴメンね…意地悪して…」
と、甘えるような声で言った
「…な、何?」
急に背中に抱きつかれ、マイミンはドキッとした…
その問いかけに、エリカンは何も答えなかった…ただマイミンの背中を優しく抱き続けた…
エリカンの暖かい温もりが、マイミンの背中越しに伝わってくる…
…それと、マイミンの“本能”を刺激する、柔らかい膨らみも…
たった二日間だったが、マイミンはエリカンの“温もり”に飢えていた…
今、欲望を縛り付けるものは何もない…
「エリィィィー!!」
突然、後ろを振り返り、マイミンはそのままエリカンに覆い被さった
「…や、やだぁ〜…みんなに聞こえるわよっ!」
ついさっきまで、主導権を握っていたエリカンが“逃げ”に回ったことで、ますますマイミンの欲情が燃えさかった…
「…さっきのお返しだ!…オレ無しでは生きていけない身体にしてやる!
…必っ殺!『ゴールデンフィンガァァァー!…エリカン昇天拳!』」
「…ああぁぁぁーっ!!」
- 32 名前:外伝担当。。。@遠征中 :2008/05/05(月) 22:06:32.52 0
- 乙です
こちらには始めて顔を出しまして不義理をしております
いま、全集を読んでる最中でございます
がんばってください
- 33 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/05(月) 23:11:48.20 O
- >>32
わざわざご苦労さまです!
覗いて下さりありがとうございます。
こういうまとまった休みの時くらいしかスレが立てれないのが難儀ですね。
また良い作品を読ませて下さい。
ところで、遠征とは大阪でしょうか?
レスお待ちしております。
- 34 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/05(月) 23:58:18.64 0
- こまめに保全するよ〜
- 35 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/06(火) 01:04:19.98 O
- 保全します
- 36 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/06(火) 01:59:11.40 O
- 「…何やってんのアンタ達…!」
「「…!?」」
突然、後ろから声が聞こえてきたので振り返ると、そこには顔を引きつらせたメーグルが仁王立ちしていた…
「…あ、いや…これは…」
「…ア、アハハ…」
気まずい雰囲気を取り繕うかのように、愛想笑いをしたマイミンとエリカン…
しかし、メーグルの冷ややかな眼差しが変わることはなく、
「…不潔…!」
と、言い残して帰っていった…
バタンッ!!と扉が閉まると、二人して苦笑いを浮かべていることに気付いた
そして、苦笑いが照れ笑いへと変わり、
「…ちょっと…やりすぎたかな…?」
と、頭をポリポリと掻くマイミン…
「…だから言ったでしょ?誰かに聞こえるって…」
エリカンがマイミンにお説教を始めた
「…だいたいマイミンは…むぐっ…!?…ぷはっ!」
お説教が面倒くさいと思ったのか、マイミンがエリカンの唇を強引に塞いだ
「…いいじゃねーか!…こうなりゃメーグルに見せつけてやろうぜ!」
そう言って、再び、マイミンはエリカンを求め始めた…
エリカンもそれを拒むことなく、マイミンの全てを受け入れた…
一時間後、メーグルに正座させられることを知らずに…
- 37 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/06(火) 05:55:23.55 O
- 保全します
- 38 名前:外伝担当。。。 ◆GQ0CKkKqlU :2008/05/06(火) 06:28:03.15 0
- えー、大阪は全落でしたので東京です
かばとやぐよしのCDSにいってきました
夜行はつらいw
- 39 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/06(火) 07:39:30.32 O
- それから―
目を覚ましたりしゃこ達は、朝食を摂るため食堂に向かった
そして、入っていきなり異様な光景を目撃する
マイミンとエリカンが正座をさせられた挙げ句、メーグルから朝食ではなく説教を食らってるではないか!
りしゃこ達はエリカンの復活を喜びたいが、とてもそんな雰囲気ではないことを察知した
が、かといって、見過ごす訳にはいかず、結局、サキが割って入ることになった
「メーグル!?一体どうしたのよ!?」
「どうもこうもないわよ!二人して朝っぱらから…や……なんて…不潔…」
メーグルの返答は、最後の方にいくに従って、小声になっていった
きっと、言いにくいことだろう…と察したサキも、敢えてツッコミを入れなかった
「でも、もういいじゃない、その辺で…せっかくエリカンも元に戻ったんだし」
サキの提案に、大分怒り疲れたメーグルも渋々同意する
「わかったわ…いい?今度からは気を付けてよね!」
「「ハーイ…」」
これにて、ひとまずマイミン・エリカンの失踪騒動は幕を閉じることとなった
- 40 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/06(火) 07:55:11.93 O
- >>38
そうでしたか。
もし、大阪だったら、ちょっとしたガイドができたかな・・・と思ったのです
そう言えば、外伝さんはメロンヲタでしたよね?
メロンの舞台はいかがでしたでしょうか?
きっと、お客さんとの掛け合い、アドリブ連発・・・といった楽しい舞台だったんでしょうね(
スミマセン。あらすじ知らないんで当てずっぽうですが・・・)
なお、本作品にもメロン記念日は“女流怨鬼念火”として登場してますが、
活躍が少なかったり、名前がぞんざい(他の読者さん曰く)で申し訳ないです・・・
遠征でお疲れでしょうが、お身体にはお気を付け下さいませ。
- 41 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/06(火) 09:05:51.96 O
- 今から箸休めの番外編を掲載したいと思います
お目汚しかも知れませんがよろしくお願いします
- 42 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/06(火) 09:52:11.74 O
- 《(仮)黒魔術師りしゃこ―現代編『この恨み、晴らさでおくべきか』》
某月某日―
ついにこの日がやってきた。
積年の“恨み”を晴らす時が。
今まで何度かチャンスはあったけど、いつも邪魔が入ってばかり・・・
だけど、今日は違う。
だって、今日は二人っきりだもん!
このチャンス、絶対モノにしてみせるんだから!
「おはようございまーす!」
マネージャーさんに連れられて、目的地の某スタジオに到着した。
今日、ここで“復讐”を決行するんだ・・・そう思うと、何だか胸がドキドキする・・・
絶対、“アイツ”を困らせて“復讐”してやるんだ!
「おはようございまーす!・・・あ、りさこ、もう着いてたんだ!」
来た。“アイツ”が・・・
熊井友理奈―『Berryz工房』のメンバーだけど、ワタシは“アイツ”に“恨み”がある・・・
- 43 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/06(火) 11:07:36.78 O
- そう、あれは忘れもしないワタシが小学生の頃―
当時、ワタシは思いを寄せてる好きな人がいた。
メンバー内で好きな人の話やってる時に、ついメンバーに言っちゃったの・・・
そしたら“アイツ”は、ワタシに好きな人がいることをバラしちゃったの。
・・・よりによってイベントで。
それからワタシは、あのことがトラウマになって、すっかり恋に臆病になっちゃった・・・
片想いも出来ないくらいに・・・
だから、あの時の苦しみを、“アイツ”にも味あわせてやるんだ!
「ねえ、りさこ?大丈夫?」
わっ!?
知らない間に“アイツ”が側に来てた。全然、気付かなかった・・・
考え事し過ぎてたからかな?
「どっか具合悪いの?・・・マネージャーさん、呼んでこよっか?」
変なところで妙に優しい“アイツ”。その気配りをあの時に使っててよ!
「う、ううん。大丈夫、大丈夫!」
ムカムカする気持ちを抑えてぎこちなく笑ったワタシ。もし、ワタシの“復讐”が“アイツ”に気付かれたら終わりだもんね・・・
- 44 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/06(火) 12:18:47.13 O
- 「そっか。じゃあ、もうそろそろ収録が始まるから一緒に行こ!」
「わっ!?」
突然“アイツ”はワタシの手を引っ張って、スタジオまで連れてこうとする。
正直、“アイツ”のこういうところがキライなんだ。
マイペースで自己中。典型的なB型の性格。
ワタシの都合なんかお構いなしの、無神経なところが。
・・・同じメンバーだけど、やっぱ好きになれそうにない。
そうこうしてる内に収録が始まった。
今日、『Berryz』のメンバーで、この番組収録に呼ばれているのはワタシと“アイツ”だけ・・・
ワタシは一旦、“アイツ
”への“復讐”を忘れて仕事に集中した。
この仕事が終われば、“アイツ”に“復讐”出来るチャンスが待っている・・・そう思うと不思議と集中出来た。
数時間後―
「ハイ、おつかれさまでーす!」
ようやく収録が終わった。
さぁ、いよいよだ。ワタシの“復讐劇”の始まりは・・・
- 45 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/06(火) 13:35:41.18 O
- 「ふう・・・やっと終わったね!」
「そうだね・・・」
「あ、そうだ!ねえねえりさこ・・・仕事も終わったから、これから二人で一緒にアイスでも食べに行かない?」
珍しく“アイツ”が誘ってきた。
でも、今日のワタシはアイスを食べにきたんじゃない。“復讐”しにきたんだ・・・
「うん。でも、その前に・・・熊井ちゃん、話があるの・・・」
そう言うなり、ワタシは問答無用で“アイツ”の腕を引っ張って、スタジオの“あるところ”まで連れていった。
「ちょっと、りさこ〜!どうしたのよ、こんなところに!?」
ここはスタジオ内の非常階段。
人の出入りがないのを事前に確認してたんだ。
「ねえ、ちょっとぉ!」
“アイツ”が不機嫌になり始めた。・・・正直、いつみても怖い。
でも、この“恐怖”に打ち克たないと、ワタシの“復讐”は成就しないんだ!
だから、ワタシも勇気を出してみた。
- 46 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/06(火) 14:54:58.72 O
- 「ねえ、熊井ちゃん・・・話があるの!」
ワタシも“アイツ”の不機嫌に対抗して、キッと睨み付けてやった。
すると“アイツ”の顔色が変わった。
ワタシが突然睨み付けたからか、唖然とした表情を浮かべていた。
明らかに動揺してるのがワタシにもハッキリわかった。
そこでワタシは畳み掛けるように、“アイツ”を壁際に追い詰め、両手をドン!と壁について、上目遣いで“アイツ”を問い詰めた。
「・・・謝ってよ!」
ワタシの頭の中では、どうせワタシの“トラウマ”となったあの“事件”を忘れているであろう“アイツ”を、
問い詰め、追い詰め、そして、ワガママを言って困らせてやろうと思っていた・・・
ところが・・・
「ゴメンね、りさこ・・・」
突然、“アイツ”が謝り出した。
「アタシ、ずっと“あの日のこと”が気にかかってたの・・・」
- 47 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/06(火) 15:45:07.61 O
- “アイツ”の思いもよらない一言に、ワタシはパニックになった・・・
それでも、平静を装うべく問い詰めた。
「“あの日のこと”って・・・何よ?」
「・・・昔、アタシがさ、『りさこに好きな人がいる』って、イベントでバラしたことがあったじゃん?
あの日のこと・・・」
図星だった・・・
て、いうより、“アイツ”も“あの日のこと”を覚えてたんだ!?
「ゴメンね、りさこ。ずっと謝りたかったんだけど、みんなのいる前じゃ謝りづらくって・・・」
“アイツ”は頭をうなだれ、俯きながらそう言った。
ワタシは頭の中が真っ白になって、ますますパニックになった。
ワタシがやりたいことの全部をやってしまった“アイツ”・・・
これじゃあ、ワタシが何のために“復讐”を計画したのかわかんないじゃない!?
そう思うと、悔しくて、涙が出てきた・・・
- 48 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/06(火) 16:27:04.02 O
- 「りさこ!?・・・どうしたの!?」
“アイツ”が心配そうにワタシの顔を覗き込む。
「・・・ほっといてよ!」
悔しかったから、そう言った。
こんな泣き顔なんて見られたくないし・・・
でも、次の瞬間、温かい“何か”がワタシを優しく包み込んだ・・・
「ゴメンね・・・本当にゴメンね・・・」
長い“アイツ”の腕がワタシをしっかり捕まえていた。
ふいに伝わってくる“アイツ”の温もり・・・
すごく心地がいい・・・
なんだか、つい、この温もりに甘えたくなってきた・・・
でも、ダメだ!
最初に決めた通り、絶対“アイツ”に“復讐”しなきゃ!
そんな時、ふと、“アイツ”が言った。
「りさこ・・・せっかく可愛いんだから、泣き顔なんて似合わないよ」
ワタシの中に、何かが閃いた!
- 49 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/06(火) 18:20:48.86 O
- 「今、『可愛い』って言ったよね?」
ワタシは“アイツ”に尋ね返した。
「え?・・・う、うん。言ったけど・・・」
きっとこれが“復讐”をする最後のチャンス!
そう思って、ワタシは“アイツ”に無理難題を吹っかけた。
「ワタシ、『可愛い』んだよね?」
「そ、そうだけど・・・」
少したじろぎながらも“アイツ”は答えた。
予想通りの答えだ!
だから、問い詰めてやった。
「・・・じゃあ、キスしてよ!」
!?
何言ってるんだろ、ワタシ・・・
でも、確かに“アイツ”は困り始めた。
「ち、ちょっと、りさこ!?何言ってんの!?」
予想外の言葉に混乱し、何故か顔が真っ赤になっている。
こんな“アイツ”の姿を見るのは初めてかも知れない・・・
でも、何だか胸がスーッとした!
もっと意地悪してやろう!
それまで自分の心の奥底にいた“悪魔”が目覚めたような気がした・・・
- 50 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/06(火) 20:19:40.84 O
- 「熊井ちゃん・・・ワタシのことが可愛いなら、キスくらい、出来るでしょ?」
真顔で言ってやった。
すると、“アイツ”は
「えっ!?ちょっと、無理だって!無理無理無理ーっ!」
と、明らかに困ってる様子・・・
何となく、これで“アイツ”への“復讐”は成就したような気がするけど・・・でも、もっと困らせちゃお♪
「・・・それとも、ウソなの?」
寂しそうに上目遣いで見つめてみる。
「ウ、ウソじゃないって!・・・ホントだってば!」
しどろもどろになって、“アイツ”は弁明する。
あまりの必死さにワタシは吹き出すのを我慢するのが精一杯。
もう一押しだ!
「熊井ちゃんのせいで、ワタシ、普通の恋が出来なくなっちゃったんだよ!
・・・責任、取ってよね!」
そう言って、ワタシは“アイツ”ににじり寄った。
後退りしようにも、後ろは壁だ。逃げ道はないよ。
- 51 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/06(火) 21:16:32.51 O
- “アイツ”を壁際に追い詰めて、もう一度、真顔で言った。
“アイツ”はとうとう観念したのか、
「・・・わかったわよ。すればいいんでしょ?すれば」
と、投げ遣りに答えた。
ちょっと不機嫌なのがやな感じだけど、“作戦”としては大成功だ。
早速、
「じゃあ・・・」
と言って、目を閉じて唇を少し突き出し、せがんでみせた。
すると、“アイツ”も目を閉じ、唇を少し突き出して、ワタシの唇に重ねようとしてきた。
チャーーーンス!
パシャッ!
「ん?・・・な、何!?今の?」
何が起こったのか気付いていない“アイツ”。
だから、教えてあげた。
「えへへへへ!これ、なーんだ?」
ワタシは右手に持った“モノ”を“アイツ”の目の前に突き出した。
「デジカメ・・・?」
「うん♪」
呆気にとられていた“アイツ”が事の重大さに気付いたのは、それから数秒後だった。
- 52 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/06(火) 22:11:00.84 O
- 「ちょっと・・・りさこ!・・・まさか!?」
ワタシのデジカメを見て、“アイツ”もさすがに気付いたようだ・・・
「えへへ!撮っちゃった♪熊井ちゃんのキス顔♪」
我ながら上出来だ。
あの熊井ちゃんが真顔で迫ってくるキス顔写真を撮ったなんて、世界広しと言えどワタシだけだろう。
ああ、ちーやまぁには、きっとヨダレもんなんだろうなぁ・・・
「りさこ!渡しなさいよ、ソレ!」
やばっ!“アイツ”、相当怒ってる!
・・・そりゃそうだよね。あんな“恥ずかしい”トコ、誰にも見られたくないもんね。
「ダ〜メ!これは“お仕置き”なんだから!」
そうだ。これは“アイツ”に対しての“罰”なんだ。だから、渡すもんか!
「りさこ!いい加減にしないと怒るよ!早くデジカメをよこして!」
とうとう“アイツ”が“実力行使”に打って出た。
その長い手でワタシの両腕を掴んでデジカメを奪い取ろうとする。
負けるもんか!
- 53 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/06(火) 23:18:33.06 O
- 「デジカメ、よこしてよっ!」
“アイツ”が必死になってワタシのデジカメを奪い取ろうとする。
でも、こんなレア物渡せるワケないじゃない!
ことあるごとにこの写真をチラつかせて、た〜っぷり困らせてやるんだから!
・・・その時だ。ワタシに“天罰”が下ったのは・・・
「きゃあっ!」
あまりに“アイツ”が力ずくで奪おうとするから、ワタシは後退りした際にバランスを崩してしまった!
・・・と、いうことは当然、ワタシの腕を掴んでいた“アイツ”も一緒になってバランスを崩したワケで・・・
そのまま、ワタシと“アイツ”の顔が急接近して・・・
「!?」
「!!」
一瞬、時が止まった―
まさかのまさかだった・・・
ふざけていたら、本当になっちゃうなんて・・・
でも、ワタシの思い違いじゃ・・・
そう思って、“アイツ”の顔を見てみる。
すると、“アイツ”も呆然としていた・・・
と、いうことは・・・思い違いなんかじゃない!
- 54 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/07(水) 00:23:14.33 0
- まさかのエロ展開
- 55 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/07(水) 05:08:51.92 O
- 保全します
- 56 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/07(水) 06:11:15.21 O
- まさか、ワタシに“天罰”が下っちゃうなんて・・・
ことわざに『人を呪わば穴二つ』って言うけど・・・
ひょっとして、これって『呪咀返し』!?
そんなぁ・・・
「り、りさこ・・・あの・・・」
ワタシがガックリしてるところに“アイツ”が話かけてきた。
「あ、あのさぁ・・・」
「う、うん。何?」
「りさこは・・・大丈夫?」
テンパってるのか、意味不明なことを口走る“アイツ”。
「大丈夫って・・・何が?」
「ホ、ホラ・・・しちゃったじゃない・・・キス・・・」
俯いてモジモジしながら恥ずかしそうに“アイツ”は言った。
改めてそれを聞いて、ワタシも何だか恥ずかしくなってきた。
偶然とはいえ、やっちゃったワケだし・・・
「アタシはさ・・・平気だよ」
はぁ?
何言ってんの!?
「りさこは・・・平気?」
“アイツ”が気恥ずかしそうにコッチを見ている。
平気なワケないじゃないっ!
唇を奪われてるんだから!
・・・でも、弱気なトコなんて見せらんない。
だから、答えた。
「・・・平気だよ」
- 57 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/07(水) 06:14:03.59 O
- ワタシがそう答えたら、“アイツ”はホッとした表情で、
「よかったぁ・・・」
と言った。
ん!?何が『よかったぁ・・・』よ!ちっともよくない!
でも、“アイツ”は嬉しそうだった。
ワタシにはそれがわからなかった。
すると、ワタシの視線に気付いた“アイツ”がその“理由”を語り出した。
「アタシとだったら嫌じゃなかったかな?って・・・」
少し照れながら、コッチを見ている“アイツ”。
その姿に、不覚にもドキッとしてしまった・・・
こんな表情するんだ・・・知らなかった・・・ワタシ。
今、気付いてみれば、もう“復讐”なんてどうでもいい・・・って気分になってた。
誰も知らないような“アイツ”の秘密を独り占めしたような気がして・・・
もう、許してあげようかな・・・
- 58 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/07(水) 07:44:21.97 O
- 保全
- 59 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/07(水) 09:22:20.99 O
- 保全します
- 60 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/07(水) 10:15:23.54 O
- それから―
目を覚ましたりしゃこ達は、朝食を摂るため食堂に向かった
そして、入っていきなり異様な光景を目撃する
マイミンとエリカンが正座をさせられた挙げ句、メーグルから朝食ではなく説教を食らってるではないか!
りしゃこ達はエリカンの復活を喜びたいが、とてもそんな雰囲気ではないことを察知した
が、かといって、見過ごす訳にはいかず、結局、サキが割って入ることになった
「メーグル!?一体どうしたのよ!?」
「どうもこうもないわよ!二人して朝っぱらから…や……なんて…不潔…」
メーグルの返答は、最後の方にいくに従って、小声になっていった
きっと、言いにくいことだろう…と察したサキも、敢えてツッコミを入れなかった
「でも、もういいじゃない、その辺で…せっかくエリカンも元に戻ったんだし」
サキの提案に、大分怒り疲れたメーグルも渋々同意する
「わかったわ…いい?今度からは気を付けてよね!」
「「ハーイ…」」
これにて、ひとまずマイミン・エリカンの失踪騒動は幕を閉じることとなった
- 61 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/07(水) 11:57:39.39 O
- マイミンとエリカンの騒動も一段落して…
『魔導大会』が始まって今日で3日経った
1日目、2日目…と第一試合、準決勝とやったので、今日は試合がない、“フリーの日”だ
朝食を終えたメンバーは、この休日を、自分のしたいことに時間を充てることにした
「ワタシはマイミン達の“空白の二日間”を調べるため、ここに残るわ…行くわよ!二人とも!」
メーグルが厳しい口調で二人に指示すると、
「「へーい…」」
と、力なく、二人の返事がした…
メーグルの後をトボトボとついていく様は、まるで『ドナドナ』のようであり、りしゃこ達はいたたまれない気持ちになった
ちょっと湿っぽい雰囲気に気付いたモモが、
「じゃあ、アタシらはゆっくり身体を休めるとしますか!」
と、提案する
「「賛成!」」
と、満場一致で決まるかと思われたが、
「アタシ…ちょっと行きたいところがあるから…」
と言い出すメンバーがいた…
「ミヤ…どうしたの?あなた大ケガしてるのよ!?…じっと安静してないと…」
ミヤビの体調を管理しているサキがドクターストップをかけた
「…今はとにかくケガを治さないと…」
「それなら十分時間はあるぜ!」
と、サキの言葉を遮って、誰かが発言した
- 62 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/07(水) 13:55:44.52 O
- 保全します
- 63 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/07(水) 14:20:40.16 O
- 州*‘ -‘リ
- 64 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/07(水) 15:55:50.41 O
- 保全
- 65 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/07(水) 15:59:11.40 O
- 突然割って入った声の主…それは、ヨッシーノだった
「…『大会』の日程が決まったよ。オレ達は準決勝1日目で、りしゃこ達は2日目だYo!
だから、りしゃこ達は今日から二日間は休めることになるYo」
その知らせに、りしゃこ達の顔も綻ぶ
「…じゃあ、行ってくるね!」
そう言って、ミヤビが足早に館から立ち去ってしまった…
「…ま、待って!」
その後を慌ててりしゃこが追いかける
「どこ行くんだろ?」
「…さあ?」
ミヤビの行動にモモとサキは首を傾げた
そして、ヨッシーノは…というと、
「マイミン達の回復を聞いたんで、飛んできた!…何があったか、今から事情聴取するつもりだYo」
そう言うと、メーグルの部屋へ駆け上がっていった
そして、残った6人は
「じゃあ、ウチらは…」
「…どうしよう?」
と、相談を始めた
「…とりあえず、アタシは身体を治すよ!」
「そだね!」
昨日のダメージが残っているユリーナとチナリは大人しく治療に専念することに決めたようだ…
と、そこへ、またもや客が…
- 66 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/07(水) 16:02:08.04 O
- ヤグーの館に現れた客とは…
「入るでぇ!」
と、勢いよく扉を開けて、ハロモニア女王・ユーコが突然訪ねてきたのだ
これには一同が固まってしまった
一体、何のために来たのかがさっぱりわからず、一同は困惑する
そんな一同を尻目に、ユーコは
「ヨッちゃんはどこおるんかなぁ?」
と、みんなに向かって尋ねた
「…多分、上の部屋だと思います…」
と、強ばった顔のまま、サキが答えた
「あっそ…わかったわ!おおきに!」
そう言うと、サキの肩をポン!と叩いて、二階の部屋への階段を駆け登っていった…
二階へと消えていく女王の後ろ姿を、一同は呆然と見届けるだけだった…
そして、見届けた後に
「…ねえ、何で女王様がこんなところまで…」
「わかんないよ」
と、噂した
その女王・ユーコの狙いは…
「邪魔するでぇ!」
そう言うが早いか、扉を開け、メーグルの部屋に入っていった
突然の女王来訪に、メーグル達はりしゃこ達以上に驚き、固まってしまう
「…女王様!?…どうしてここに…!?」
- 67 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/07(水) 17:08:17.06 O
- 保全
- 68 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/07(水) 18:25:04.59 O
- しばらくお待ち下さい
- 69 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/07(水) 18:27:50.75 O
- 突然の来訪に驚きを隠せないヨッシーノ達に、ユーコは平然と言ってのけた
「ヨッちゃん!なんか最近、ウチの預かり知らん所で物騒な“計画”があるらしいなぁ〜」
その発言に、さらに驚く…
ヨッシーノ達は、ユーコには余計な心配をかけないように、内密でヤグーやミキ帝達の“計画”を潰すつもりだった
しかし、それをユーコに察知されてしまったのだ
「どうして…それを…?」
「何アホなこと言うてんの!?一国の女王が存亡の危機にボサッとしてるワケないやん!?
…ウチもそれくらいは調査してるよ!」
そして、急に、優しい口調でヨッシーノ達に語りかけた
「ウチのこと…心配してくれてたんやね…ありがとう…
でも、ウチにも『覚悟』は出来とるから、あんたらの知ってること…全部教えて欲しいねん!」
真剣な眼差しで、ヨッシーノ達を見つめる
しばらくの沈黙の後、ヨッシーノが口を開いた
「…わかりました。アタシ達で知ってること…全部話します…」
ヨッシーノの決意に、メーグル達も頷く
そして、ヨッシーノの独白が始まった
- 70 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/05/07(水) 18:30:06.72 O
- そして、数分後と経たない内に、部屋から叫び声が響いた
「なんやて!?」
絶句したのはユーコ
今までのいきさつの中で、ヤグーが“失踪”したことを明らかにしたのだ
それを告げたヨッシーノの顔も、苦渋に満ちていた
ヤグーを溺愛していたユーコが、きっとこんな反応をすることは予測出来たから…
「…アッちゃんからそんな報告なんて、聞いてなかったで…」
肩を落としたユーコが呻くように呟いた
女王のお庭番・アツコもユーコを気遣って事実を言わなかったのだろう…
だが、それでもユーコは気丈に振る舞ってみせた
そして、
「…わかった…なぁ、他に重要なことを隠してないか?」
と、ヨッシーノ達に語りかけた
すると、メーグルが躊躇いながら、ユーコに重大報告を行った
「女王様…実は、ヤグーさんと同時に、『禁断の書』も見当たりません…!」
メーグルの一言に、その場の一同は声を失った…
と、同時に、ヨッシーノ達の視線は発言者のメーグルからユーコに移った
見ると、ユーコも今回の件にはさすがに動揺を隠し切れないでいる…
- 71 名前:名無し募集中。。。 :2008/05/07(水) 20:30:44.23 O
- 保全
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