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黒魔術師りしゃこ(35)【州*‘ -‘リ】
- 1 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/07(土) 23:09:45.72 O
- 「・・・黙れ」
「!?」
「・・・黙れってんだよっ!」
ヨッシーノの語りに沈黙していたハズのミキ帝が、突然、声を荒らげる
しかし、
「いや、黙らない・・・」
と、ヨッシーノは毅然とした態度で言い切った
「ミキ帝・・・いや、ミキちゃん、女王を恨む気持ちはわかるYo
・・・せっかく出会えた“最愛の人”と別れろ!だなんて頭ごなしに言われたら、な」
「黙れってんだよっ!」
「ちょっと!?落ち着いてミキたん!?」
今にもヨッシーノに飛びかかりそうな勢いのミキ帝を、何とかアヤヤが押さえつけている
そんないきり立つミキ帝を見ながら、神妙な顔つきでヨッシーノが言った
「ミキちゃん、辛いと思うけど、今から話すよ
・・・何故、あの時、女王が『別れろ!』って言ったのか・・・」
「聞きたくないっ!そんなのいまさら聞きたくないっ!」
まるで駄々っ子のように聞き分けがないミキ帝
「ほら!ミキたんしっかりしてっ!
ヨッちゃん!あんたも何考えてんの!?
ミキたんが嫌がってるのに!?」
「“真実”を受け入れるのは辛いと思うし、オレの言葉でミキちゃんを傷つけると思う・・・
でも、“真実”から目を逸らしちゃダメなんだ!」
- 2 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/07(土) 23:18:47.28 O
- 《物語のあらすじ》
魔法と幻想の国・ハロモニア。
ある一人の少女の物語。
少女の名前はりしゃこ。
りしゃこには夢があった。
『母親に会いたい』という夢が。
その夢を叶えるために、りしゃこは旅に出る決心をした。
目指すはハロモニア国の王都・ハロモニア―
一年後の今頃、王都では魔法使い達による十年に一度の『魔導大会』なるものが開かれるらしい・・・
そして、その栄えある優勝者は、ハロモニア女王により願い事が叶えられると―
十歳の誕生日を迎えたりしゃこは、夢に向かって旅立つ。
そんな少女の物語。
- 3 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/07(土) 23:21:30.31 O
- 《登場人物》
州*‘ -‘リ【りしゃこ】
主人公。魔法使いの卵。
幼い頃、母親と別れ、孤児院で育つ。
『母親に会いたい』という夢を叶えるため旅立ちを決心する。
感受性豊かで誰よりも優しい女の子。
世にも珍しい『光』の魔法の資質を持つ。
ノノl∂_∂'ル【ミヤビ】
魔法使い見習い。
両親はエリート魔導師だが、訳あって両親と別れ、りしゃこと同じ孤児院で育つ。そのため、りしゃこには姉のように慕われる。
りしゃこが旅立つにあたり、一緒に旅に出る。
両親から受け継いだ紅の『炎』の魔法を操る。
川´・_・リ【サキ】
孤児院でのりしゃこやミヤビの監視係兼保護者。魔法使い。
真面目で努力家。読書を好む。
りしゃこ、ミヤビとともに旅立つ。
癒しの『水』の魔法を使う。
ル*’-’リ【モモ】
りしゃこ達が旅の途中で出会った行き倒れ。
恩人であるりしゃこ達に恩返しをするため一緒に旅をすることに・・・
物怖じしない性格で我が道を行くタイプだが、けっこう気配り上手な面も。
『火』の魔法?を扱う。
- 4 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/07(土) 23:24:31.79 O
- 《登場人物2》
从o゚ー゚从【マァ】
妖精。しかし、魔法よりも肉弾戦の方が得意。
温厚で包容力があり、りしゃこには母親のように慕われる。
大地を揺るがす【土】の魔法を使う。
从*’w’)【マイハ】
妖精。マァとは対照的に魔法が得意。
恥ずかしがり屋で人見知りする性格。
クールに【氷】の魔法を使いこなす。
川*^∇^)|【ユリーナ】
長身痩躯のライトエルフ。
本来は人間嫌いだったが、りしゃこ達との出会いで少しずつ心を開くように。
全てを貫く【雷】の魔法を駆使する。
从*´∇`)【チナリ】
長身痩躯のダークエルフ。
ユリーナとは対照的に人懐っこい性格。
いつの間にかりしゃこ達の仲間に。
全てを吹き飛ばす【風】の魔法を得意とする。
- 5 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/07(土) 23:26:47.52 O
- 《登場人物3》
从*・ゥ・从【マイミン】
武闘家。またの名を、『東西南北究闘不敗(マスターキュート)』。
卓越した戦闘能力と武術でどんな敵でも打ち倒す。
ただし、本能で動くタイプのため、あまり頭はよろしくないのが玉に瑕。
身体能力をアップさせる活力の【炎】の魔法を知らず知らずのうちに使っている・・・
リl|*´∀`l|【エリカン】
マイミンのパートナー。良き理解者にして保護者。
割と常識人で人当たりも良いが、マイミン同様、あまり頭はよろしくない。
『クールビューティー』を標榜としており、【氷】の魔法でマイミンのサポートに努める。
洲*` v ´)【アイリーナ】
州´・ v ・)【アイリーネ】
ハロモニア王国きっての天才魔術師。双子。
双子ながら性格は正反対で、アイリーナは勝ち気、アイリーネはおっとりしている。
同年代のりしゃこを密かにライバル視している。
双子ならではのコンビネーション技を得意としており、そこから繰り出される【水】の魔法は全てを流し去ってしまうほど。
- 6 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/07(土) 23:34:16.25 O
- 《登場人物4》
リ|*‘ヮ‘)|【メーグル】
魔術師。訳あってりしゃこの旅のサポート役に。
頭脳明晰の切れ者。変装や諜報活動に秀でている。
変幻自在の【水】の魔法で敵を翻弄する。
リ ・―・リ【チッサー】
りしゃこ達が初めて訪れた街で出会った元気いっぱいの女の子。商人の娘。
りしゃこと意気投合してすっかり友達に。
ノソ*^ o゚)【ナッキー】
りしゃこ達が途中で出会った薄幸そうなメイド。
なぜかトラブルに巻き込まれやすい。
ある事件をきっかけに、今では見違えるほど明るくなった。
ノk|‘−‘)【カンニャ】
大富豪の一人娘。無口で寂しがり屋。そのためか、性格はかなりエキセントリック。
変な性癖を持っていることから、違った意味でみんなから恐れられている。
(o・ ・)【マイ】
子供であることを武器にする計算高い悪戯っ子。
頭の回転の速さは従姉妹のメーグルも一目置くほど。
- 7 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/07(土) 23:42:02.22 O
- 以上テンプレ終わりです
では本編に移ります
- 8 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 00:07:52.49 O
- 「止めろーっ!」
アヤヤの制止を振り切り、悲痛な叫び声をあげてミキ帝がヨッシーノを殴りつけた!
ガツッ!!
ドサッ!!
「ハァ・・・ハァ・・・」
「・・・ミキたん」
ヨッシーノを殴ったくらいでは昂ぶる心が押さえ切れないミキ帝・・・
何とか事態の収拾をつけようするアヤヤ・・・
ミキ帝に吹っ飛ばされながらもまだ、何かを伝えようとするヨッシーノ・・・
三人の“想い”が交錯する中、リカサークはただ、じっと成り行きを見守っているしかなかった
嵐の後の静寂・・・
それも、すぐに終わりを告げた
「ミキちゃん!よく聞け!
女王は嫉妬で『別れろ!』って言ったんじゃない!
・・・あの時、お前の目の前に現れた“最愛の人”、いや、あの“男”は―」
「黙れーっ!」
ザシュッ!!
「ヨッちゃん!?」
ミキ帝の怒りの感情に任せた斬撃が、ヨッシーノの身体をものの見事に切り裂いた・・・
パアッ!と宙を舞い、飛び散る鮮血・・・
そして、教会内に響き渡るようにリカサークの絶叫がこだました
「嫌あぁぁぁ〜っ!」
- 9 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/08(日) 00:57:31.76 0
- クゥ〜ン
- 10 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 00:57:47.18 O
- 目の前で繰り広げられた流血の惨劇・・・
あまりの凄惨さに絶叫したリカサークだけでなく、アヤヤまでもが声を失った・・・
怒りに任せてヨッシーノを斬り捨てたミキ帝だったが、我に返った瞬間、
自分のしでかしたことに気付き、身体が震えた・・・
我を忘れていたとはいえ、かつての“仲間”を殺そうしたのだ
それが正気でいられる訳がない
全身から力がスーッと抜けていき、そのまま地面にしゃがみこんでしまった・・・
茫然自失の三人・・・だが、一人だけ強い意思を示す者がいた
「・・・者だ・・・!」
「!?」
斬られて深手を負ったハズのヨッシーノがフラフラしながらも立っているではないか!
胸元を鮮血で真っ赤に染めながらも、うわごとのように何かを呟いている
「・・・者だ・・・!」
「ヨッちゃん!?何て言ってるの!?」
リカサークが励ますかのように叫んだ
「止めろ・・・止めろ・・・!」
正気に戻ったミキ帝もヨッシーノに向かって叫ぶ
だが、ヨッシーノははっきりとした口調でこう答えた
「・・・あの“男”は、“魔物”だ・・・!」
- 11 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/08(日) 01:33:00.80 0
- だいぶ追いついてきたな
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