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黒魔術師りしゃこ(35)【州*‘ -‘リ】
- 1 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 05:18:58.39 O
- 「・・・黙れ」
「!?」
「・・・黙れってんだよっ!」
ヨッシーノの語りに沈黙していたハズのミキ帝が、突然、声を荒らげる
しかし、
「いや、黙らない・・・」
と、ヨッシーノは毅然とした態度で言い切った
「ミキ帝・・・いや、ミキちゃん、女王を恨む気持ちはわかるYo
・・・せっかく出会えた“最愛の人”と別れろ!だなんて頭ごなしに言われたら、な」
「黙れってんだよっ!」
「ちょっと!?落ち着いてミキたん!?」
今にもヨッシーノに飛びかかりそうな勢いのミキ帝を、何とかアヤヤが押さえつけている
そんないきり立つミキ帝を見ながら、神妙な顔つきでヨッシーノが言った
「ミキちゃん、辛いと思うけど、今から話すよ
・・・何故、あの時、女王が『別れろ!』って言ったのか・・・」
「聞きたくないっ!そんなのいまさら聞きたくないっ!」
まるで駄々っ子のように聞き分けがないミキ帝
「ほら!ミキたんしっかりしてっ!
ヨッちゃん!あんたも何考えてんの!?
ミキたんが嫌がってるのに!?」
「“真実”を受け入れるのは辛いと思うし、オレの言葉でミキちゃんを傷つけると思う・・・
でも、“真実”から目を逸らしちゃダメなんだ!」
- 2 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 05:22:16.62 O
- 《物語のあらすじ》
魔法と幻想の国・ハロモニア。
ある一人の少女の物語。
少女の名前はりしゃこ。
りしゃこには夢があった。
『母親に会いたい』という夢が。
その夢を叶えるために、りしゃこは旅に出る決心をした。
目指すはハロモニア国の王都・ハロモニア―
一年後の今頃、王都では魔法使い達による十年に一度の『魔導大会』なるものが開かれるらしい・・・
そして、その栄えある優勝者は、ハロモニア女王により願い事が叶えられると―
十歳の誕生日を迎えたりしゃこは、夢に向かって旅立つ。
そんな少女の物語。
- 3 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 05:23:11.29 O
- 《登場人物》
州*‘ -‘リ【りしゃこ】
主人公。魔法使いの卵。
幼い頃、母親と別れ、孤児院で育つ。
『母親に会いたい』という夢を叶えるため旅立ちを決心する。
感受性豊かで誰よりも優しい女の子。
世にも珍しい『光』の魔法の資質を持つ。
ノノl∂_∂'ル【ミヤビ】
魔法使い見習い。
両親はエリート魔導師だが、訳あって両親と別れ、りしゃこと同じ孤児院で育つ。そのため、りしゃこには姉のように慕われる。
りしゃこが旅立つにあたり、一緒に旅に出る。
両親から受け継いだ紅の『炎』の魔法を操る。
川´・_・リ【サキ】
孤児院でのりしゃこやミヤビの監視係兼保護者。魔法使い。
真面目で努力家。読書を好む。
りしゃこ、ミヤビとともに旅立つ。
癒しの『水』の魔法を使う。
ル*’-’リ【モモ】
りしゃこ達が旅の途中で出会った行き倒れ。
恩人であるりしゃこ達に恩返しをするため一緒に旅をすることに・・・
物怖じしない性格で我が道を行くタイプだが、けっこう気配り上手な面も。
『火』の魔法?を扱う。
- 4 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 05:24:03.01 O
- 《登場人物2》
从o゚ー゚从【マァ】
妖精。しかし、魔法よりも肉弾戦の方が得意。
温厚で包容力があり、りしゃこには母親のように慕われる。
大地を揺るがす【土】の魔法を使う。
从*’w’)【マイハ】
妖精。マァとは対照的に魔法が得意。
恥ずかしがり屋で人見知りする性格。
クールに【氷】の魔法を使いこなす。
川*^∇^)|【ユリーナ】
長身痩躯のライトエルフ。
本来は人間嫌いだったが、りしゃこ達との出会いで少しずつ心を開くように。
全てを貫く【雷】の魔法を駆使する。
从*´∇`)【チナリ】
長身痩躯のダークエルフ。
ユリーナとは対照的に人懐っこい性格。
いつの間にかりしゃこ達の仲間に。
全てを吹き飛ばす【風】の魔法を得意とする。
- 5 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 05:24:49.49 O
- 《登場人物3》
从*・ゥ・从【マイミン】
武闘家。またの名を、『東西南北究闘不敗(マスターキュート)』。
卓越した戦闘能力と武術でどんな敵でも打ち倒す。
ただし、本能で動くタイプのため、あまり頭はよろしくないのが玉に瑕。
身体能力をアップさせる活力の【炎】の魔法を知らず知らずのうちに使っている・・・
リl|*´∀`l|【エリカン】
マイミンのパートナー。良き理解者にして保護者。
割と常識人で人当たりも良いが、マイミン同様、あまり頭はよろしくない。
『クールビューティー』を標榜としており、【氷】の魔法でマイミンのサポートに努める。
洲*` v ´)【アイリーナ】
州´・ v ・)【アイリーネ】
ハロモニア王国きっての天才魔術師。双子。
双子ながら性格は正反対で、アイリーナは勝ち気、アイリーネはおっとりしている。
同年代のりしゃこを密かにライバル視している。
双子ならではのコンビネーション技を得意としており、そこから繰り出される【水】の魔法は全てを流し去ってしまうほど。
- 6 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 05:25:40.60 O
- リ|*‘ヮ‘)|【メーグル】
魔術師。訳あってりしゃこの旅のサポート役に。
頭脳明晰の切れ者。変装や諜報活動に秀でている。
変幻自在の【水】の魔法で敵を翻弄する。
リ ・―・リ【チッサー】
りしゃこ達が初めて訪れた街で出会った元気いっぱいの女の子。商人の娘。
りしゃこと意気投合してすっかり友達に。
ノソ*^ o゚)【ナッキー】
りしゃこ達が途中で出会った薄幸そうなメイド。
なぜかトラブルに巻き込まれやすい。
ある事件をきっかけに、今では見違えるほど明るくなった。
ノk|‘−‘)【カンニャ】
大富豪の一人娘。無口で寂しがり屋。そのためか、性格はかなりエキセントリック。
変な性癖を持っていることから、違った意味でみんなから恐れられている。
(o・ ・)【マイ】
子供であることを武器にする計算高い悪戯っ子。
頭の回転の速さは従姉妹のメーグルも一目置くほど。
- 7 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 05:26:24.66 O
- 以上テンプレ終わりです
本編に移ります
- 8 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 05:30:04.77 O
- 「止めろーっ!」
アヤヤの制止を振り切り、悲痛な叫び声をあげてミキ帝がヨッシーノを殴りつけた!
ガツッ!!
ドサッ!!
「ハァ・・・ハァ・・・」
「・・・ミキたん」
ヨッシーノを殴ったくらいでは昂ぶる心が押さえ切れないミキ帝・・・
何とか事態の収拾をつけようするアヤヤ・・・
ミキ帝に吹っ飛ばされながらもまだ、何かを伝えようとするヨッシーノ・・・
三人の“想い”が交錯する中、リカサークはただ、じっと成り行きを見守っているしかなかった
嵐の後の静寂・・・
それも、すぐに終わりを告げた
「ミキちゃん!よく聞け!
女王は嫉妬で『別れろ!』って言ったんじゃない!
・・・あの時、お前の目の前に現れた“最愛の人”、いや、あの“男”は―」
「黙れーっ!」
ザシュッ!!
「ヨッちゃん!?」
ミキ帝の怒りの感情に任せた斬撃が、ヨッシーノの身体をものの見事に切り裂いた・・・
パアッ!と宙を舞い、飛び散る鮮血・・・
そして、教会内に響き渡るようにリカサークの絶叫がこだました
「嫌あぁぁぁ〜っ!」
- 9 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 05:55:40.60 O
- 目の前で繰り広げられた流血の惨劇・・・
あまりの凄惨さに絶叫したリカサークだけでなく、アヤヤまでもが声を失った・・・
怒りに任せてヨッシーノを斬り捨てたミキ帝だったが、我に返った瞬間、
自分のしでかしたことに気付き、身体が震えた・・・
我を忘れていたとはいえ、かつての“仲間”を殺そうしたのだ
それが正気でいられる訳がない
全身から力がスーッと抜けていき、そのまま地面にしゃがみこんでしまった・・・
茫然自失の三人・・・だが、一人だけ強い意思を示す者がいた
「・・・者だ・・・!」
「!?」
斬られて深手を負ったハズのヨッシーノがフラフラしながらも立っているではないか!
胸元を鮮血で真っ赤に染めながらも、うわごとのように何かを呟いている
「・・・者だ・・・!」
「ヨッちゃん!?何て言ってるの!?」
リカサークが励ますかのように叫んだ
「止めろ・・・止めろ・・・!」
正気に戻ったミキ帝もヨッシーノに向かって叫ぶ
だが、ヨッシーノははっきりとした口調でこう答えた
「・・・あの“男”は、“魔物”だ・・・!」
- 10 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 06:33:25.84 O
- 『・・・あの“男”は、“魔物”だ・・・!』
ヨッシーノの一言にリカサーク、アヤヤは凍りついた
「ヨッちゃん・・・それって、ホントなの!?」
「・・・ウ、ウソでしょ!?」
女王がミキ帝に“別離”を言い渡した驚愕の“事実”を知って、そう発言するのが精一杯だった
だが・・・
「・・・認めないっ!アタシ、絶対!認めないっ!」
「ミキちゃん!?」
「そんな馬鹿げた話・・・信じないっ!」
「ミキちゃん!落ち着いてっ!」
俯き、怒りで肩をワナワナと震わせるをなだめようとアヤヤが駆け寄った
が、僅かに一歩及ばず、ミキ帝はヨッシーノめがけて飛び出していた!
(・・・許さないっ!“あの人”の悪口を言う奴はたとえ誰であっても許さないっ!)
怒りの衝動を抑え切れずに、目の前にまで迫ったヨッシーノに凶刃を振り下ろした!
「でやあぁぁぁーっ!」
- 11 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 07:42:13.65 O
- 無防備なヨッシーノを袈裟斬りにせんと凶刃を振るったミキ帝!
「これ以上・・・“あの人”の悪口を言うなあぁぁぁ〜っ!」
ブンッ!!
遠心力の加わったトンファー・ブレードがヨッシーノの首筋から鎖骨にかけて振り下ろされた
もし、直撃を受けるようなことがあれば正に致命傷・・・しかし
ヒュンッ!! ヒュルル・・・
パシンッ!!
「!?」
ミキ帝の凶刃がヨッシーノの肌を切り裂く直前で止まってしまったのだ
「・・・てめえっ!?」
「今よ、ヨッちゃん!」
すんでのところで、リカサークの鞭がミキ帝の凶刃を食い止めたのだ!
「よそ見してる暇はないYo・・・!」
「!!」
「・・・ボディが、ガラ空きだぜっ!お留守だぜっ!」
ボスッ!! ドスッ!!
「げほっ!?」
ヨッシーノの渾身の拳がミキ帝の左脇腹、そして鳩尾を打ち抜く!
思わぬ反撃に耐え切れず、くの字に折れ曲がるミキ帝の身体・・・
「最後のトドメは・・・パワーボムッ!」
「・・・うわっ!?」
ヨッシーノが屈んだミキ帝の背中越しにグリップすると、勢いよく頭上に掲げ、引力に勢いを加えて地面に叩きつけた!
ドガスッ!!
「ぐえっ!」
- 12 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 08:20:09.71 O
- 落差十分のパワーボムをまともに食らってしまい、ミキ帝は壮絶に白目を剥いて倒れてしまった・・・
しかし、仕掛けた側も只では済まなかった・・・
「ごほっ!」
深手を負った身で力技を使ったことが災いしたのか、ヨッシーノはガクッと片膝をつき、吐血した
「ヨッちゃん!?」
ケガの度合いを心配したリカサークがすぐさまヨッシーノの元へ駆けつけようとした
が、
「この野郎ーっ!」
ヨッシーノに向かって、疾風の如く駆ける影が・・・
ガツッ!!
「・・・むぐっ!?」
ドサッ!!
疾き影、アヤヤが片膝をついたヨッシーノの膝を踏み台にして、膝蹴りでもってヨッシーノの顎を撃ち抜いたのだ!
「ヨッちゃん!?・・・ヨッちゃん!?」
アヤヤに遅れること僅か2、3秒・・・
もんどりうって倒れたヨッシーノの元に、ようやくリカサークがたどり着いた
しかし、ヨッシーノもまたミキ帝同様、白目を剥いていた・・・
「てめえっ!許さねぇ!」
ヨッシーノがやられて憤るリカサーク
「それはこっちのセリフだバカ野郎っ!」
ミキ帝をやられたアヤヤも、罵倒したリカサークをキッ!と睨み付けた
- 13 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/08(日) 08:34:47.72 0
- 閃光魔術(シャイニングウィザード)キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ってそっちの魔術かよΣ( ̄д ̄|||)
- 14 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 09:44:26.79 O
- >>13
そんな器用なひっかけなんかできないの・・・
今、言われて初めて気付きました・・・
ただ、なんとなく・・・
ヨッシーノのパワーボムはイッテツさんが天龍ぽかったんでついやってしまいました
後悔はしてない
早く愚零闘苦魔も更新したいけど時間が・・・
あと、プロレス雑談は受付中ですよ
- 15 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/08(日) 11:39:08.27 O
- 保全
- 16 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 12:35:59.18 O
- 互いにパートナーを失ったリカサークとアヤヤ・・・
憎しみの炎が宿った視線がぶつかり合って、激しく火花を散らす・・・
「よくもミキたんを・・・てめえ!ヤキ入れてやるっ!」
「ヨッちゃんの仇・・・お前の全存在がうぜえんだよっ!」
互いに啖呵を切るや否や、まるで申し合わせたかのように突進していく!
「ハイィィィ!」
アヤヤがリカサークの胸よ抉れよ!とばかりに棍による高速の突きを繰り出す!
「うわっ!?・・・このっ!」
すんでのところでアヤヤの突きを躱したリカサークが、振り向きざまに鞭を走らせる!
しかし、鞭は空を切ってしまう・・・
「そんなヘボヘボの鞭なんか当たりっこないよ!」
「あんたの突きも大したことないねっ!」
「ハンッ!ほざきやがれっ!・・・これを受けて、そう言ってられるか?」
そう言うと、アヤヤは棍を水平に構えて呪文を詠唱し始める
「させるかっ!」
魔法をむざむざ発動させる程、リカサークは愚かではない
すかさず、アヤヤに向けて鞭を放つ!
- 17 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 13:45:06.68 O
- ヒュオンッ!!
獲物に飛びかかる蛇の如く、リカサークの鞭の穂先が風切り音をあげながら、アヤヤの喉笛に襲いかかる!
(もらったっ!)
反応出来てないアヤヤの様子にリカサークは呪文の阻止を確信した・・・
が、その目論見は脆くも外れてしまう・・・
「ふんっ!」
ヒュルル・・・ パシンッ!!
呪文の詠唱中、水平に突き出していた棍を垂直に持ち替え、鞭の穂先を防いだのだ!
「・・・リカちゃん、もしかしてバカ?
呪文の邪魔してくるくらいアタシでも想像できるわよ!」
そう言うと、リカサークの放った鞭を掴んで引っ張り込む
「きゃっ!?」
バランスを崩し、前につんのめるリカサークの顔にアヤヤの靴が襲いかかった!
ガツッ!!
「ぎゃっ!」
額に靴紐の跡がつくくらい激しく蹴り上げられたリカサークは仰向けに倒れる
「さあ・・・リカちゃん、これで終わりにしようか・・・」
倒れたリカサークに一歩、また一歩と近づくアヤヤ
「これで終わりにしようか・・・」
- 18 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 14:44:17.92 O
- まだ立ち上がれないリカサークに詰め寄るアヤヤ・・・
そして、ある一定距離に到達したところで歩を止めた
(えっ!?)
リカサークはアヤヤの奇妙な行動に驚く
アヤヤの立ち止まった地点・・・
それは明らかにアヤヤの得物・棍の間合いの外だったからだ
予想外の行動に戸惑うリカサークを見てアヤヤはほくそ笑み、続けて言った
「リカちゃん、何故アタシが近づいてこないか不思議なんでしょ?」
「!?」
「・・・ホラ、すぐそういう風に顔に出る
そんなとこ、昔と変わってないね」
「・・・」
「だいたいリカちゃんの考えてることくらいわかるわよ・・・
油断させといて、近づいたところで“罠”が発動・・・と」
「!」
「ホント、リカちゃんてわかりやすいよね♪
だったら、アタシは“罠”に近寄らなければいいだけのこと・・・」
驚くリカサークにひとしきり話しかけた後、アヤヤが棍を構え直す
「何も遠距離から攻撃できるのはリカちゃんだけじゃないんだよ!・・・ホラ!」
アヤヤが棍で突きを繰り出す!
(何っ!?)
呆気にとられるリカサークの身体に突然、激痛が走った!
- 19 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 15:29:27.03 O
- 「・・・痛っ!」
突然、身体に走った激痛に顔を歪めるリカサーク
だが、今のリカサークには痛がっている暇などなかった
「ホラ!よそ見してる暇なんてないよ!
一つ!二つ!三つ!夏男!」
アヤヤの間合いの外から繰り出す突きが次々とリカサークの身体の至るところに突き刺さっていく・・・
そして、アヤヤの突きが身体に刺さる度に
「ぎゃっ!いやっ!」
と、リカサークは悲鳴をあげた
「ん〜?なかなか楽しいねえ・・・
さっきは散々コケにしてくれたからそのお返しだよ!」
リカサークの呻く様子がよほど愉快だったのか、アヤヤは手を休めることなくリカサークをいたぶり続ける・・・
「まだまだぁ〜!
四つ!五つ!六つ!夏男!」
そんな一方的な暴力がしばらくの間続き・・・
「・・・」
リカサークは弱り果て、遂には悲鳴すらあげなくなった・・・
「・・・なんだ、つまんない」
まるでオモチャに飽きた子供のように、アヤヤは吐き捨てた
悲鳴をあげなくなったリカサークなどオモチャ以下の存在、とでも言いたげに・・・
- 20 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 16:15:02.07 O
- ぐったりとしたリカサークを見て、勝利を確信したアヤヤ
「念には念を入れなきゃね」
そう独り言を言うと、再びリカサークの方へと歩を進める
そして、本来の棍の間合いにまで接近した時、歩みを止め、リカサークに語りかけた
「トドメを刺させてもらうわよ・・・」
しかし、リカサークから返事は返ってこなかった
「・・・聞こえてないか」
つまらなさそうに呟くと、アヤヤは棍を高々と振り上げ、そして、発声と同時に大地よ裂けよと言わんばかりに振り下ろした!
「サヨナラッ!」
バキィィィ!!
何かが折れた手応えはあった
ただ、それはリカサークの骨ではなく、教会の床板だった!
「えっ!?何っ!?」
全力で棍を振り下ろしたのが災いして、棍が床板にめり込み、抜けなくなってしまった!
「・・・待っていたわ、この時を・・・」
か細い声がアヤヤの眼前から聞こえる・・・
もちろん、声の主はリカサークだ
「手の内を読まれた時はどうしようかと思ったけど、詰めが甘いのはお互い様ね・・・」
「てめえっ!?」
一度ならず二度までも騙され憤るアヤヤを見てリカサークは満足気な表情を浮かべた
- 21 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 17:11:59.85 O
- ぐったりとしたリカサークを見て、勝利を確信したアヤヤ
「念には念を入れなきゃね」
そう独り言を言うと、再びリカサークの方へと歩を進める
そして、本来の棍の間合いにまで接近した時、歩みを止め、リカサークに語りかけた
「トドメを刺させてもらうわよ・・・」
しかし、リカサークから返事は返ってこなかった
「・・・聞こえてないか」
つまらなさそうに呟くと、アヤヤは棍を高々と振り上げ、そして、発声と同時に大地よ裂けよと言わんばかりに振り下ろした!
「サヨナラッ!」
バキィィィ!!
何かが折れた手応えはあった
ただ、それはリカサークの骨ではなく、教会の床板だった!
「えっ!?何っ!?」
全力で棍を振り下ろしたのが災いして、棍が床板にめり込み、抜けなくなってしまった!
「・・・待っていたわ、この時を・・・」
か細い声がアヤヤの眼前から聞こえる・・・
もちろん、声の主はリカサークだ
「手の内を読まれた時はどうしようかと思ったけど、詰めが甘いのはお互い様ね・・・」
「てめえっ!?」
一度ならず二度までも騙され憤るアヤヤを見てリカサークは満足気な表情を浮かべた
- 22 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 17:20:53.45 O
- >>21
失敗しました・・・
- 23 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 17:21:31.96 O
- 「途中で気付いたの・・・
アヤちゃんのラッシュ・・・確かにキツかったわ。反撃の隙が無いくらい・・・
でも、耐えられない痛みじゃなかったし、致命傷にはならなかった・・・
だとすれば、あのラッシュはアタシを弱らせるための布石で、
後で強烈な一撃を叩き込みに来ると思ったの
だったら、トドメを刺すためにアタシに近づいて来るんじゃないかな?って・・・」
「・・・」
見事なまでに図星だった
アヤヤの顔が悔しさで歪む
その表情を見てホッとしたのか、突然、リカサークは片膝をついてしまう
「でも、代償は大きかったみたい・・・
駆け引きはもう終わりね・・・」
今度はアヤヤがホッとした
見るからに疲労困憊のリカサークには、自分にトドメを刺すだけの余力は無い、と踏んだのだ
しかし、リカサークの次の言葉に安堵の表情が強ばってしまう
「確かにアタシじゃアヤちゃんにトドメを刺せないわね・・・」
「ま、まさか・・・!?」
「その“まさか”よ。あとは頼んだわよ、ヨッちゃん!」
- 24 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 18:26:05.60 O
- 「『あとは頼んだわよ!』って気やすく言ってくれるけど・・・こっちだってボロボロなんだYo!」
「!?」
アヤヤが声のする方へと振り返るとそこには仁王立ちに構えているヨッシーノが・・・
「アヤちゃん・・・そろそろ終わりにしようか・・・」
ヨッシーノの姿をよく見ると、足元からまばゆい光が放たれている
そう、前回の試合でお披露目した魔法『スピリッツ・オブ・ガッタス』・・・
その強烈な魔法の起点となる巨大な火球が現れたのだ!
「ヤバッ!」
ヨッシーノの魔法のただならぬ魔力を察知したアヤヤが咄嗟に脱出を試みた
・・・が、
「ぐっ!?・・・な、何これっ!?」
「アタシを忘れてもらっちゃ困るわね・・・」
怒声をあげるアヤヤ。いつの間にか、アヤヤの足元を無数の蔦が絡みついていたのだ
もちろん、リカサークの魔法によるものだ
「てめえっ!ふざけやがって!」
罵倒するアヤヤ。しかし、リカサークはお構い無しだ
「ヨッちゃん、これでアヤちゃんは逃げられないわ・・・
決めてね、『断罪の蹴撃(ペナルティーキック)』・・・』
- 25 名前:<ニ:彡 :2008/06/08(日) 18:27:27.30 O
- ガルーダ懐かしい!調べてみたら不定期に試合やってるみたいですね
愚乱浪花は不定期にリング出てくるから業界居そうな気がするんですよね保全
- 26 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 18:50:12.86 O
- >>25
貴重な情報ありがとうございます
で、実は大阪プロの戦国コンビの片割れがソルジャーじゃないかと疑ってるんですが・・・
- 27 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 20:41:58.20 O
- 「わかってるよ!」
ぶっきらぼうに吐き捨てたヨッシーノが火球を蹴り飛ばすモーションに入る
「くそっ!くそっ!」
“死への秒読み”を前にアヤヤは脱出しようと必死だが、ビクともしない
「そう簡単には抜けないわよ・・・だって床板と同化しちゃってるからね・・・」
肩で息をしながら、アヤヤに抵抗の無意味さを諭すリカサーク
「・・・んじゃ、いくぞっ!」
三人の思惑が交錯する中、ヨッシーノから運命の“シュート”が放たれた!
バシュッ!!
炸裂音をあげて、巨大な火球は軌道を違えることなく“標的”に向かって突き進んでいく!
やがて、
「い、嫌ぁ〜っ!」
アヤヤのわずかな絶叫を残し、火球はあっという間にアヤヤを呑み込んでいった・・・そして
ドゴオォォォン!!
教会の壁に大きな衝撃音と震動が走った!
「やったか・・・!」
ヨッシーノが呟く
そしてまず、アヤヤの居た場所に目を移す
すると、数秒前までその場に居たハズのアヤヤはもう居なかった
きっと、火球に呑み込まれて壁に叩きつけられたのだろう・・・そう思い、次は教会の壁に目をやる
だが、そこにもアヤヤの姿はなかった・・・
- 28 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 21:31:24.53 O
- 「マ、マジかYo・・・」
ヨッシーノは自分の目を疑った
『スピリッツ・オブ・ガッタス』がアヤヤを呑み込んだのを、この目で然と見届けたのだ
であれば、アヤヤは教会の壁にめり込んでいるハズなのに、そこにはアヤヤの姿はなかった・・・
「くそっ!どこだっ!」
辺りを見回し、行方をくらませたアヤヤの姿を捜す・・・
すると、不意に何かがヨッシーノの目に止まった
「!」
そこには、フラフラとしながらも立っているミキ帝と・・・傍にはぐったりとしたリカサークが!
「おいっ!リカちゃんに何を!?」
思わず声を荒らげたヨッシーノに対し、ミキ帝はクールに答えた
「・・・ちょっと眠ってもらってるだけだよ」
「リカちゃんが気を失ったおかげでアタシは魔法が解けて脱出できたんだけどね」
「!」
ヨッシーノの背後からはアヤヤが姿を現した!
「・・・これで終わり、か」
自嘲気味にヨッシーノが呟いた
「・・・終わりだね」
寂しそうにミキ帝も呟いた
少し息を吸って、ヨッシーノがミキ帝に問いかけた
「復讐は止めるつもりはないのか?」
- 29 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/08(日) 22:31:03.14 O
- 『復讐を止めるつもりはないのか?』
ヨッシーノから迫られた“最終回答”
じっと回答を待つヨッシーノの視線を、ミキ帝は逸らしてしまう・・・
迷い・・・躊躇い・・・
いざという時に、そんな感情が心の中に渦巻き、それが“雑音”となってミキ帝の心を激しくかき乱す
(アタシは・・・アタシは・・・!)
沈黙・・・しばしの逡巡・・・
そして・・・
「・・・もう、後戻りは出来ないよ」
そこにいつもの強気な“ミキ帝”の姿はなく、弱さを曝け出した本当の“ミキ”の姿があった
「そっか・・・残念だYo・・・」
ミキ帝の“最終回答”にヨッシーノは寂しそうな表情を浮かべた
が、すぐにいつもの凛々しい表情に戻り、ミキ帝に語りかけた
「ゴメン・・・ミキちゃん。助けてあげられなくて・・・」
ところが
「止めろっ!・・・わかった風な口をきくなっ!」
ミキ帝は吠えた
いまさら安っぽい同情や慰めなんていらない・・・
ヨッシーノが投げかけた言葉は、最早ミキ帝の凍てついた心には届かなかった・・・
怒りに満ちた眼差しをヨッシーノに向けるミキ帝
その視線を真正面から受け止めるヨッシーノ
遂にミキ帝が動いた!
- 30 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/08(日) 23:53:35.63 0
- 保全
- 31 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/09(月) 01:06:25.78 0
- もう落ちるかな?
- 32 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/09(月) 02:47:59.04 O
- 保全
- 33 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/09(月) 02:57:18.09 O
- 「うわあぁぁぁーっ!」
咆哮をあげてヨッシーノに突進するミキ帝
「お前なんかに、アタシのことて・・・わかるものかっ!」
一陣の疾風となってヨッシーノを駆け抜けていったミキ帝・・・
バシュッ!! バシュッ!!バシュッ!!
ミキ帝が駆け抜けた後、純白の満月を真紅に染めるかのように鮮血が飛び散った・・・
「・・・ゴメンな・・・気付いてやれなくて・・・」
ドサッ!!
ミキ帝に向けた悔恨の一言を残して、ヨッシーノはゆっくりと、崩れ落ちた・・・
再び、教会内に静寂が訪れた
「はぁ・・・はぁ・・・」
激しく昂ぶった感情を抑えるようとするミキ帝を、アヤヤが背後からそっと包み込むように、優しく抱き締めた
「・・・」
背中越しに伝わるアヤヤの脈動と温もりがミキ帝の荒ぶる心を徐々に鎮めていく・・・
そこに言葉は何も要らなかった
「・・・アヤちゃん・・・アタシ・・・」
「ミキたん、いいの・・・何も言わなくていい・・・」
「う、うう・・・うわあぁぁぁーっ!」
今まで抑えつけていた感情を抑え切れず、ミキ帝は慟哭した・・・
- 34 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/09(月) 05:13:23.91 O
- 保全しま
- 35 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/09(月) 06:12:46.41 O
- コロシアム―
「ねえ、ミヤー?ヨッシーノさん達、大丈夫かなぁ・・・?」
「・・・」
今日、試合のないりしゃことミヤビは、ヨッシーノ達の応援をしようとコロシアムに駆けつけていた
ところが、ヨッシーノ達四人の“私闘”は教会の中、という“密室”で繰り広げられており、
りしゃこもミヤビも、密室の中の様子を外から窺い知ることは殆んど不可能であった
ただ、時折教会の中から洩れてくる物音や、窓から見える人影の動きだけが、密室の中の様子を知る微かな手がかりだった
「・・・・・・」
いつもは大歓声を巻き起こす観衆も、今日ばかりは静かに闇夜に浮かび上がった教会を眺める他なかった・・・
静まり返った会場・・・
そんな中、ミヤビは神経を研ぎ澄まし、わずかな手がかりから試合の流れを把握しようとしていた
ただ、りしゃこは・・・というと、
「ねえ、ミヤー?ヨッシーノさん達、大丈夫かなぁ・・・?」
中の様子がわからず、徐々に不安にかられて、つい試合に集中しているミヤビに尋ねてしまう
「ねえ、ミヤってば!」
「あ・・・ああ、うん。大丈夫だよ、きっと・・・」
- 36 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/09(月) 06:59:43.35 O
- 『大丈夫だよ』
ミヤビは不安がるりしゃこにそう答えた
しかし、ミヤビにはわかっていた・・・
ヨッシーノとリカサークの二人はりしゃこ達に“勝利”を託して、
ミキ帝達と“相討ち”する覚悟で試合に挑んでいることを・・・
きっと無傷では済まないだろう
だが、二人には無事でいて欲しい・・・
それがたとえ無理な願いとはわかってはいても、ミヤビはそう願った・・・
静まり返った会場内
その静寂を、獣の雄叫びにも似た咆哮が切り裂いた!
突然の動きに色めき立つ場内・・・
そして、まるでその咆哮が合図だったかのように雲が晴れていき、妖しい満月が顔を覗かせた
(キレイ・・・)
その幻想的な美しさにミヤビも一瞬、心を奪われてしまった・・・
しかし、それも束の間、すぐさま現実に引き戻されてしまう
「・・・ミ、ミヤ・・・」
りしゃこがミヤビの服を引っ張り、怯えた声で教会の中を指差しているのだ
「何?」
ミヤビもりしゃこに言われるまま目を移す
雲が晴れて、月明かりが教会を照らすことで中の様子が少しわかるようになったのだ
そして、りしゃこが指差す方を見ると、そこには異形の化け物の姿が・・・!
- 37 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/09(月) 07:40:21.74 O
- 保全します
- 38 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/09(月) 08:03:45.19 O
- 定期保全
- 39 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/09(月) 08:46:35.17 O
- 「ば、化け物っ!?」
突然現れた異形の生物に、ミヤビはりしゃこ同様、思わず声をあげてしまった
「えっ!?何っ!?」
「化け物だって!?」
そしてミヤビがその言葉を発した途端、会場内が俄かに騒つき始めた
・・・が、しかし、月明かりが教会を照らしていたのはほんの束の間、
雲が満月を覆い隠し、教会の中は再び闇に包まれてしまった・・・
「・・・何だったんだろ?」
ミヤビはさっきの出来事を振り返ってみた
あの時見たのは確かに化け物だった
もちろん、隣にいるりしゃこも目撃している
見間違えるハズはない
そうなると、教会内の四人の内の誰かが“召喚”したのか、もしくは“変化”したのか・・・
だが、ミヤビが知る限りでは、ヨッシーノ達は化け物を召喚する魔法を使えるとは聞いていない
だとすれば、あの化け物はミキ帝達の仲間・・・!?
(大丈夫・・・大丈夫、だよね・・・!?)
妙な胸騒ぎを覚える中、願いにも似た気持ちでミヤビは二人の無事を祈った
- 40 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/09(月) 09:59:37.36 O
- 保全
- 41 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/09(月) 10:05:51.96 0
- 少しやすめ
- 42 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/09(月) 11:08:54.68 O
- あの衝撃的な目撃の後―
満月が雲に隠れたことで、教会は再び夜の闇に溶け込んでいった
再び、教会の様子を探る手がかりは、室内の灯に照らされて動く人影と、時折洩れ伝わってくる物音のみとなった
限られた情報しか入ってこないもどかしさやじれったさが会場内に漂い、それが不気味な沈黙を生み出している
その重苦しい、嫌な雰囲気がいつ、終わるのだろう?と、誰もが思い始めた時だ
突然、教会内からまばゆいばかりの光が溢れ出した!
(!!)
ミヤビ達は直感した・・・
あれは、ヨッシーノが以前に放った魔法、『スピリッツ・オブ・ガッタス』の光だと・・・
その真っ昼間の太陽のような光がミヤビ達には希望の光に見えた
切り札とも言うべき『魔法』を繰り出してきた、ということは、少なからず勝敗が決する瞬間が近づいて来ていることを意味する
ミヤビは神に祈った
(神様、お願いです・・・ヨッシーノさん達を、勝たせて下さいっ!)
その祈りが通じたのかはわからないが、教会が轟音とともに大きく揺れた・・・
『スピリッツ・オブ・ガッタス』が命中したのか、それとも・・・
- 43 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/09(月) 11:12:24.89 O
- >>41
それもそうですね
更新ペースを緩めるか、それともまた週末に立てるか・・・
よろしければ参考ご意見下さい
お待ちしております
- 44 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/09(月) 12:11:27.65 O
- 保全します
- 45 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/09(月) 13:55:23.86 O
- 州*‘ -‘リ
- 46 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/09(月) 15:07:37.12 O
- 州*‘ o‘リ
- 47 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/09(月) 16:13:11.96 O
- 州*‘ -‘リ
- 48 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/09(月) 17:16:31.37 O
- 州*‘ o‘リ
- 49 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/09(月) 18:23:27.15 O
- ヨッシーノの『スピリッツ・オブ・ガッタス』が教会を大きく揺るがしたその後―
教会からは何の変化も動きも見られず、暗闇と静寂が辺りを覆い尽くしていた・・・
(大丈夫・・・だよね?)ヨッシーノ達の無事を祈っているミヤビ達にしてみれば、この長く続く静寂が苦痛であった
震動が収まってからの僅か数秒間が、まるで数分、数十分のように感じられた
二人の無事をいち早く確認したい・・・
ミヤビ達の切なる想いがピークに達しようかというその時、教会の重厚な扉が軋む音を立てて、ゆっくりと開き始めた・・・
そして、その扉の奧から人影が現れた・・・
「「!!」」
りしゃことミヤビには一目見ただけですぐにわかった
あの姿こそ、待ちわびていたヨッシーノだと・・・
二人は思わず喜びのあまり、声をあげてしまいそうになった
周りの観衆もヨッシーノとわかり始めたのか、俄かに騒つき出す
だが、次の瞬間、大観衆は目の前で起きた悲劇に、歓声があげるどころか、声を失った・・・
ドサッ・・・
ヨッシーノは扉から出た途端、まるで繰り糸が切れた操り人形のように力なく地面に突っ伏した・・・
- 50 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/09(月) 19:59:28.39 O
- 火祭り
- 51 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/09(月) 20:00:11.02 O
- 州*‘ -‘リ<ほ!
- 52 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/09(月) 21:08:59.69 O
- オケイハン
- 53 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/09(月) 21:20:14.02 O
- 川*^∇^)|<熊井はん
- 54 名前:名無し募集中。。。 :2008/06/09(月) 21:52:05.47 0
- >>43
まあとりあえず更新して落ちたらまた週末で良いんじゃない?
- 55 名前:名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/06/09(月) 22:02:35.44 O
- >>54
では行けるところまで行きますね
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